2001/01/01(月) NO.111号
新年のごあいさつ
新年明けましておめでとうございます。
昨年は格別のご指導・ご支援を賜り、誠にありがとうございました。
いよいよ21世紀の幕開け。しかしわが国は多くの宿題を新世紀に引き継いでいることを忘れてはなりません。自信と安心感を持って暮らせ、世界にも貢献できる「この国の形」の再構築が待ったなしです。私も歴史観と世界観を持って今年も頑張りますので、よろしくお願い致します。
問題先送りによる今日の混乱
昨年の夏訪れた韓国のある若手国会議員から「日本は経済で模範を示して欲しい。我々は政治でお手本を見せるから」と言われ、複雑な気持ちになりました。日本経済はバブル崩壊から10年経った今日でも相変わらず企業や銀行のバランスシート上に深い傷跡が残ったまま。また、いわゆるオールドエコノミー企業の生産性・収益力は低迷し続け、IT分野でもかなりの遅れをとり、長期経済低迷から財政赤字は極限状態。しかしその原因を遡れば、問題を先送りし続け、根本的な構造改革を実行してこなかったこれまでの政治に辿り着くのです。
心の内側を見ても、ボランティアを教育現場で義務付けなければならないほど「公徳心」も「社会人としての責任感」も持てない子供達を育ててきてしまった日本。そしてあらゆる人間関係も希薄になっています。さらに安全保障政策においても、湾岸戦争で学んだ苦い教訓は活かされず、国の守り方や国際貢献のあり方が十分に定まってはいません。
政策対立軸に沿った政界再編は不可避
問題点を直視し、国家百年の行く末を見通しながら問題解決のために今日の勇断を下すのが政治家のはずです。そして、かかる使命を日本の政治が本当に果 たすには、遅かれ早かれ政策対立軸に沿った政界の再編・整理は避けて通れないと思います。
政治改革の一つの到達目標は「政権交代可能な二大政党制」だとよく言います。しかし今日の「自民党 vs. 民主党」という構図は本当の二大政党制ではありません。なぜならばいずれの政党も政策本位 で結成された、というよりは歴史的産物、あるいは人間関係中心でできあがった政党で、いずれの政党に属する政治家も政策的に重なる部分が結構多いからです。英国や豪州の「保守政党 vs. 労働党」のように根本哲学が異なるなら争点は明確ですが、日本の場合には、与野党対立のなかで個々の政治家が中途半端な妥協をしたり、信念を曲げざるを得ないことが多いのです。どっちつかずで問題先送り型の「スローペース改革」で一番損をしてきたのが国民だったと言えましょう。
真の政治改革で日本再構築
93年前後の政治改革は単なる選挙制度改革に終わりました。今こそ明日の日本再構築を目指し、あらゆる問題先送りをやめて日本を変革できる政治体制作りのため、本物の政治改革を行わなければなりません。真の憂国の志士として皆が力を合わせて新しい世紀の第一歩を踏み出そうではありませんか。
昨年は格別のご指導・ご支援を賜り、誠にありがとうございました。
いよいよ21世紀の幕開け。しかしわが国は多くの宿題を新世紀に引き継いでいることを忘れてはなりません。自信と安心感を持って暮らせ、世界にも貢献できる「この国の形」の再構築が待ったなしです。私も歴史観と世界観を持って今年も頑張りますので、よろしくお願い致します。
問題先送りによる今日の混乱
昨年の夏訪れた韓国のある若手国会議員から「日本は経済で模範を示して欲しい。我々は政治でお手本を見せるから」と言われ、複雑な気持ちになりました。日本経済はバブル崩壊から10年経った今日でも相変わらず企業や銀行のバランスシート上に深い傷跡が残ったまま。また、いわゆるオールドエコノミー企業の生産性・収益力は低迷し続け、IT分野でもかなりの遅れをとり、長期経済低迷から財政赤字は極限状態。しかしその原因を遡れば、問題を先送りし続け、根本的な構造改革を実行してこなかったこれまでの政治に辿り着くのです。
心の内側を見ても、ボランティアを教育現場で義務付けなければならないほど「公徳心」も「社会人としての責任感」も持てない子供達を育ててきてしまった日本。そしてあらゆる人間関係も希薄になっています。さらに安全保障政策においても、湾岸戦争で学んだ苦い教訓は活かされず、国の守り方や国際貢献のあり方が十分に定まってはいません。
政策対立軸に沿った政界再編は不可避
問題点を直視し、国家百年の行く末を見通しながら問題解決のために今日の勇断を下すのが政治家のはずです。そして、かかる使命を日本の政治が本当に果 たすには、遅かれ早かれ政策対立軸に沿った政界の再編・整理は避けて通れないと思います。
政治改革の一つの到達目標は「政権交代可能な二大政党制」だとよく言います。しかし今日の「自民党 vs. 民主党」という構図は本当の二大政党制ではありません。なぜならばいずれの政党も政策本位 で結成された、というよりは歴史的産物、あるいは人間関係中心でできあがった政党で、いずれの政党に属する政治家も政策的に重なる部分が結構多いからです。英国や豪州の「保守政党 vs. 労働党」のように根本哲学が異なるなら争点は明確ですが、日本の場合には、与野党対立のなかで個々の政治家が中途半端な妥協をしたり、信念を曲げざるを得ないことが多いのです。どっちつかずで問題先送り型の「スローペース改革」で一番損をしてきたのが国民だったと言えましょう。
真の政治改革で日本再構築
93年前後の政治改革は単なる選挙制度改革に終わりました。今こそ明日の日本再構築を目指し、あらゆる問題先送りをやめて日本を変革できる政治体制作りのため、本物の政治改革を行わなければなりません。真の憂国の志士として皆が力を合わせて新しい世紀の第一歩を踏み出そうではありませんか。
- 2001/01/09 NO.115号
- 初講演は早朝セミナー
- 2001/01/07 NO.114号
- 愛媛武道館で鏡開き
- 2001/01/06 NO.113号
- 大勢のご参加に感謝
- 2001/01/04 NO.112号
- 新春街頭演説へ強いレスポンス
- 2001/01/01 NO.111号
- 新年のごあいさつ