2000/08/29(火) NO.68号
新しい時代にふさわしい行政のあり方を忘れるな
大正生命保険が業務停止命令を受けました。2月に金融庁は早期是正措置により非公表で業務改善命令を出しています。その後、既に逮捕された投資会社社長などが詐欺まがいの資本増強をしたといいます。まだまだ実態が明らかになっていませんが、私の心配は、まず第一に監督当局は何を監視していたのかという点。金融監督庁発足当初は頑張っていたはずです。この問題はしっかり明らかにすべきでしょう。
しかしもっと心配なのは、今回の監督の不行き届きの反動で、昔の箸の上げ下ろしまで注文をつけるような、そしてルールのはっきりしない裁量行政に戻らないか、という点です。新しい時代にふさわしい行政は、あくまでもルールを事前に明確にし、民間はそれに則り自由に活動し、監督当局は透明なチェック機能にしっかり専念する、というものでしょう。今回の件で、政治が行き過ぎたバッシングはしてはいけません。冷静な反省と改善が必要でしょう。
しかしもっと心配なのは、今回の監督の不行き届きの反動で、昔の箸の上げ下ろしまで注文をつけるような、そしてルールのはっきりしない裁量行政に戻らないか、という点です。新しい時代にふさわしい行政は、あくまでもルールを事前に明確にし、民間はそれに則り自由に活動し、監督当局は透明なチェック機能にしっかり専念する、というものでしょう。今回の件で、政治が行き過ぎたバッシングはしてはいけません。冷静な反省と改善が必要でしょう。
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