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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2001/05/06(日) NO.166号 

「郡上一揆」に感動

 昨日夕刻、成田経由で松山に戻る。成田までの機中、竹中経済担当相といろいろ話す。思いが同じである事を確認。
 昨晩、長男の彰久が司法試験の予備校仲間で、福岡と岐阜で修習中の二人と共に松山帰ってきた。妻と目下わが松山事務所で修行中の彰久の同級生の早川秘書の6人で食事。この二人、よく食う連中だ。話も面白い。わが事務所の広間に泊まり、今朝6時からの「松山市民おはようサイクリング」にも参加し、石手寺まで私といっしょに自転車をこぐ。
 
 午後、岐阜出身の神山征二郎監督の映画「郡上一揆」を一人で見て大感激。江戸中期の宝暦4年(1754)、年貢徴収方法を「検見取り」という実質的な増税策への転換を強行しようとした美濃の国・郡上藩に対し、郡上120村の「百姓達」が血判の上立ち上がった。組織的で緻密な戦略に基づく堂々たる百姓一揆で、結局最後は多くの百姓活動家達の獄門(死罪)と引き換えにではあるが、領主の非を幕府に認めさせ、藩の取り潰しという勝利を得る。村のために命を捧げて活動する風格ある百姓達に誇りを感じ、涙が止まらず、特に、緒形直人演ずる定次郎の晒された首を前に、妻かよが幼い娘きよに語りかけながら死んだ父親を誇りを持って見せる最後のシーンには感動せざるを得なかった。
 実はこの映画を見ることになったのは、二ヶ月ほど前のあるミニ集会に参加してくださった農家の女性から「我々農家の気持ちを分かって欲しい。是非この映画を見に行って欲しい」と勧められたもの。「税は政治なり」というが、昔の年貢、今の税金のあり方はやはりどんなに重みをもって考えても重過ぎない事を、人の命をもって教えてくれる映画だった。このすばらしい映画の上映を主催してくれた「『郡上一揆』いこまい会・松山映画鑑賞会マネキネマ」の皆さんに、感謝。

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