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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2000/12/20(水) NO.103号 

北欧4大使と初ランチ

 今日は平成13年度予算大蔵原案の提示日。「人間の安全保障基金」および「定員増、新ポスト、新在外公館」の2点を重点復活項目とする。
 
 デンマーク大使からのお誘いで大使公邸にランチに行く。両親が住む青葉台の代官山寄りにあるきれいな大使公邸に行くと、なんとデンマーク、スウエーデン、ノルウエー、フィンランドの4大使が勢ぞろい、大使館の担当者を加えて6人だけで初ランチとなった。全員私は初対面ながら、最初から憲法改正の話や加藤政局の日本の改革にとって意味することなど、いきなり硬派の話しの連続で、後から考えると結構珍しくて美味しかったメニューを十分楽しめなかった。しかし、少々お酒も入り、段々と砕けた雰囲気となり、最後はかなりブッチャケタ雰囲気でいい感じ。
 重みがあったのは、「なぜODAを三割も削減するのか?今年は3%カットでも、これからも削減を続けるのではないか?財政が苦しいのはどの国も大差ない。金額面の最大のODA大国の日本がこのようにすると、我々の国内でも援助政策が政治的にもたなくなる」との発言。北欧4日カ国は、デンマークを先頭に対GDP比率では世界のトップ援助国。おまけに贈与比率は日本の5割弱とは比較にならない「100%」で、極めて重要な役割を果たす国々だけに、ドシンとこたえた。
 「気持ちは良くわかる。私もODAの不断の見直しは必要だと思うし、対中援助は自民党でも指針を出したばかり。『三割カット』については、亀井政調会長だけが殆ど思いつきのように言っている事だから、亀井さんに直接聞いてもらわねば、私もわからない。私も聞きたいぐらいだ」と申し上げる。
 日本の世界へのメーセージ力は本当は大きい事を改めて感じ、外交はそれなりの知識と見識が必要である事も再認識。