2001/07/10(火) NO.200号
「触法」精神障害者だけの問題か?
12時から自民党本部にて、第2回目の「心神喪失者等の触法および精神医療PT」が開かれるので朝のうちに上京。同PTでは法務省、厚生労働省からの追加資料説明の後、今後の検討項目と運営方法について議論。
まず今後のスケジュールだが、与党のPTが、8月6日に論点整理を出すとのことなので、自民党の当PTはその前に開催すべしと何人かと主張、そうなった。「検討項目」の一枚紙が配布されたが、まず、第一に精神障害者医療の充実強化までの事しか書かれておらず、私から「医療終了後の社会復帰、社会との関わりの観点が薄かった事がこれまでの問題の一つ。是非、触法精神障害者がスムーズな社会とのかかわりができる体制構築を検討項目に入れるべし」と提案。
最大の問題は、その充実すべき「精神障害医療」の対象を「触法」に限るか、精神医療全般にするか、で大議論。保岡元法務大臣は、精神医療全般をこの際見なおすべし、との考えで、私もその考えに近い。今回の池田小学校事件の容疑者のように、そもそも精神障害者かどうかも分からないケースにも対応するためには、透明な診断・判断プロセスを持つ高度かつ厚みのある医療体制の確立も必要だろう。一方、一部の議員は、今回は「触法」に限定しないと収拾が付かない、との考え。結局明確な方向性はまとまらなかった。8月初めに開催の次回会合で熊代座長がどのような「修正検討項目」を出してくるかがみものだ。
それにしても、精神病床数の資料を見るといろいろ考えさせられる。まず「人口1万人当たりの病床数の各国比較」を見ると、米国の 6.3、英国の 15、ドイツの 16.4に対し日本は 29.1。厚生労働省の説明では、日本は老人比率が圧倒的に大きいとの由。それだけではなかろう。社会の問題ではないか?また、国内の「都道府県別人口10万人対比の精神病床数」を見ると、神奈川の 163 に対し鹿児島は 570 。バラツキが大きい(愛媛は 340 で真中あたり)。いずれにしてもわが国にも根深い問題がありそうだ。
まず今後のスケジュールだが、与党のPTが、8月6日に論点整理を出すとのことなので、自民党の当PTはその前に開催すべしと何人かと主張、そうなった。「検討項目」の一枚紙が配布されたが、まず、第一に精神障害者医療の充実強化までの事しか書かれておらず、私から「医療終了後の社会復帰、社会との関わりの観点が薄かった事がこれまでの問題の一つ。是非、触法精神障害者がスムーズな社会とのかかわりができる体制構築を検討項目に入れるべし」と提案。
最大の問題は、その充実すべき「精神障害医療」の対象を「触法」に限るか、精神医療全般にするか、で大議論。保岡元法務大臣は、精神医療全般をこの際見なおすべし、との考えで、私もその考えに近い。今回の池田小学校事件の容疑者のように、そもそも精神障害者かどうかも分からないケースにも対応するためには、透明な診断・判断プロセスを持つ高度かつ厚みのある医療体制の確立も必要だろう。一方、一部の議員は、今回は「触法」に限定しないと収拾が付かない、との考え。結局明確な方向性はまとまらなかった。8月初めに開催の次回会合で熊代座長がどのような「修正検討項目」を出してくるかがみものだ。
それにしても、精神病床数の資料を見るといろいろ考えさせられる。まず「人口1万人当たりの病床数の各国比較」を見ると、米国の 6.3、英国の 15、ドイツの 16.4に対し日本は 29.1。厚生労働省の説明では、日本は老人比率が圧倒的に大きいとの由。それだけではなかろう。社会の問題ではないか?また、国内の「都道府県別人口10万人対比の精神病床数」を見ると、神奈川の 163 に対し鹿児島は 570 。バラツキが大きい(愛媛は 340 で真中あたり)。いずれにしてもわが国にも根深い問題がありそうだ。
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