2002/01/30(水) NO.256号
実に後味の悪い更迭劇
真相が明らかにされる前に田中外相、野上次官、鈴木議運委員長の三人が職を辞した。何とも後味の悪い結果だ。誰が真実を語り、誰が語っていなかったか、真実は闇の中のままだ。字句の問題ではなく本質論として真実を語っていない人のみが責任を取るべきだったと思う。
そして今回の一件で、日本の外交政策形成の根幹にある様々な問題が明らかになった。1日も早く歴史観に基づくどっしりした、一貫性のある外交政策が総理大臣の下で作られるように体制整備と体質改善を行なわなければ、日本は国民にとって大事な国益を失い続けてしまう。
アフガン支援にしても、緒方貞子氏などの貢献により復興会議は成功した一方で、今月15日に任命されたわが国のアフガニスタン臨時代理大使はいまだに日本に滞在中で、赴任後も当面はパキスタンに駐在するようで、アフガニスタンに移る明確な時期はまだ決まっていないと聞いて驚いた。のんびりしている。米国は12月17日にカブールの大使館を再開し、アフガン特使を事務所長に任命し、駐在を始めているはずだ。現地に責任ある人間を置かない国が本当の復興支援ができるとは思えない。まずは情報が一番大事なはずだ。そして、「現場第一主義」だ。
それにしても、小泉構造改革を応援する者としては、今回の小泉内閣の決断が、改革全体を遅らせないようにしなければならない。
そして今回の一件で、日本の外交政策形成の根幹にある様々な問題が明らかになった。1日も早く歴史観に基づくどっしりした、一貫性のある外交政策が総理大臣の下で作られるように体制整備と体質改善を行なわなければ、日本は国民にとって大事な国益を失い続けてしまう。
アフガン支援にしても、緒方貞子氏などの貢献により復興会議は成功した一方で、今月15日に任命されたわが国のアフガニスタン臨時代理大使はいまだに日本に滞在中で、赴任後も当面はパキスタンに駐在するようで、アフガニスタンに移る明確な時期はまだ決まっていないと聞いて驚いた。のんびりしている。米国は12月17日にカブールの大使館を再開し、アフガン特使を事務所長に任命し、駐在を始めているはずだ。現地に責任ある人間を置かない国が本当の復興支援ができるとは思えない。まずは情報が一番大事なはずだ。そして、「現場第一主義」だ。
それにしても、小泉構造改革を応援する者としては、今回の小泉内閣の決断が、改革全体を遅らせないようにしなければならない。
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