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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2013/09/14(土) NO.773号 

税調、コンペ、大連サマ―・ダボス、蒙首相晩さん会

 今週11日(水)、第10回塩崎やすひさ後援会のゴルフコンペを愛媛県の北条カントリークラブで開く。約50組、200名程のコンペだが、残念ながら、自民党税制調査会の正副・幹事会が午前中にあり、やむなくゴルフプレーを諦め、朝一番で上京する。税調正副では、設備投資減税の案について財務省・主税局からの説明と議論。私からは、まず、生産性、収益性向上を目的とする有効な投資減税を導入するためには、これまでの各種投資減税が、それぞれどのような効果をもらたしたかのきちんとした分析が必要である事を指摘、資料提供を求める。さらに、日本経済の4分の3を占める非製造業の低生産性が日本の経済低迷の大きな原因の一つでもあったことを考慮すると、いかなる投資減税が非製造業に有効かをしっかり分析した上で導入すべきであることも指摘。

 これに対し、税調幹部からは、今回の税調議論の対象は製造業であり、非製造業は念頭にない、とした上、非製造業の生産性向上は人を切ることを意味し、地方の零細事業者の一層の困難をもたらすので、議論の対象とすべきでない旨の説明があった。それに対し私からは、非製造業の生産性低迷はIT投資の不足などが原因であり、むしろ今こそ前向きな設備投資を断行してネット等を通じた市場の拡大、販売方法の多様化、コストダウン、を格段に進める事が、むしろ地方経済の活性化にもつながる事を強調。ここはむしろ非製造業を含め、各業種とも前向き、攻撃的経営に踏み切るべきで、いかなる支援策が有効かを詰めなけらばならない。

 午後、もう一つ会合に出席後、夕方の便で帰松、ゴルフコンペ後の懇親会に直行する。コンペは、天候はかなり蒸し暑かったがその他の条件は最高だったとの声が多く、何よりも無事故とのことで、一安心。盛りだくさんの賞品で、盛り上がる。ご参加頂いた皆さま、さまざまなご協力を頂いた皆さま、実行委員会の皆さま、本当にありがとうございました。

 参加者を感謝の握手でお見送り後、急ぎ東予港に高速道路で向かう。夜行フェリーで大阪南港へ。朝6時過ぎ大阪着。車で関西空港に移動、10:00発の便で中国・大連に向けて飛ぶ。サマ―・ダボス会合出席のためだ。

 今回会合のために新築を急いだ、という大会議場に昼過ぎに到着後、まず、会議主催者である「世界経済フォーラム」のマネージング・ディレクターのブレンデ氏と会談。その後、「デジタル時代の知的財産」とのセッションでパネリストを務める。続いて、隣の会場であるホテルに電気自動車で移動の上、産業競争力に関するプライベート・ミーティングで3人のコメンテーターの一人としてコーポレートガバナンス、大学改革等について発言の後、一時間半の議論に参加する。

 夜はまず、中国政府主催のレセプション。その後、10数人の日本人だけで内間の夕食会。今回、サマ―ダボスに下村文科相、山本一太内閣府特命大臣と二人の閣僚が初めて参加し、日本のプレゼンスがかなり上がった事もあり、例年1月のスイスでのダボス会議には、来年は何としても開会式の日に安倍総理に参加、講演を行い、日本からの強烈な発信をしてもらおう、と民主党の古川代議士などを含め、全員で意見が一致した。

 昨日は朝7:30から、30人余りが出席した「日中朝食会」に参加。尖閣国有化で揺れていた昨年は、中国側参加者はたった3人だったそうだが、今年はまずまずの集まり。文化交流、技術支援、などさまざまな民間交流促進に関する前向きな意見が出る中で、私からも、CO2削減に向けての石炭火力改革での技術支援、中国人高校生留学促進、などを提案。

 続いて「インフラと建築物」と題するセッションで、冒頭問題提起を行う。PPP、PFIを含む、公共インフラにおける政府、民間の役割分担、資金調達などに関して議論。私からは、アベノミクスではPFI、PPPは国家戦略特区と並んで重要な推進政策の柱の一つで、近々仙台空港の民営化が行われる予定である事などを伝える。

 ホテルに戻り荷づくり、チェックアウトの後、大連空港を発ち、夕方5時過ぎに成田空港着。そのまま首相官邸へ向かう。夜7時から、安倍総理夫妻主催の、モンゴルのアルタンホヤグ首相歓迎晩さん会に参加する。左隣のガンホヤグ鉱業大臣は日本留学経験者で、日本語で話に花が咲く。忙しい3日間だったが、モンゴルの皆さんと話すうちに、なぜか疲れも吹き飛んだ。