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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2020/04/28(火) NO.827号 

柔軟発想で、コロナ危機を乗り切ろう

今日は、母の満100歳の誕生日。世田谷にある有料老人ホームでお世話になっているが、残念ながら、ここ1カ月以上面会はできていない。今日はホームの職員の皆さんが誕生日祝いをやって頂いたようで、まずまず元気そうな姿の母を祝福する職員や入所者との記念集合写真を送って来て頂いた。母の長寿に感謝です。
 
今日は午前中、目黒区の自宅で在宅勤務後、午後の補正予算本会議を控え、昼前に議員会館へ。

休眠預金を新型コロナ対応で積極活用すべき、との提案をNPO等から先週金曜日に頂いたことを受け、会館自室にて打合せ。積極活用への道筋を可及的速やかに付けることで合意。これを受け、監督官庁の内閣府に法的整理、手順など諸課題の整理を行うよう指示し、その上で休眠預金活用推進議連での議論を早急に行うこととした。期せずして、野党議員からも、「是非、休眠預金の活用により、政府予算では手の届かない分野に支援すべきだ」との意見を複数頂く。29日の祭日は補正予算が衆議院を通過する日なので、その後、「三密」を避けて議連幹部だけの議論の場を設け、意見集約を行うこととした。

今日の夕刻、総理官邸ではオンラインによる経済財政諮問会議が開催され、席上、安倍総理からテレワーク推進のためにも、押印、すなわち「判子文化」や書面提出などの「制度」と「慣行」の両面から全面見直しを緊急に取りまとめることの指示が関係大臣に対してあった。同時に規制改革推進会議にも緊急の規制緩和策の取りまとめ指示があったようだ。

これらは、去る4月6日、総理に対して、私達自民党行政改革推進本部として、規制改革チーム(小林史明座長)からの、対面原則、書面原則、押印原則など10の原則の徹底見直しを安倍総理に対して申し入れたが(既に今月6日のメルマガの中で、提言書に飛べるようになっています。ここから求めるようにしてください。タイトルは、「新型コロナ対応を機に進めるべきデジタル規制改革 緊急提言」です。 )今日の総理指示はこれを受けて考えられたものと思われる。

4月22日に行革推進本部・規制改革チームのウェブ会議に参加下さった民間有識者によれば、政府への申請等における本人確認がオンラインでできない手続き件数を見ると、1.押印+印鑑証明が必要=192件、押印(印鑑証明不要)=11,049件、2.署名=5,163件、3.本人確認書類の提示・提出=1,940件、4.超アナログ手続き=445件となっており、「単なる押印」、という、本人証明能力が極めて低い方式が11,049件もあり、これらを署名などに移行させるだけでも、国民側の負担はかなり軽減される。

新型コロナ感染によって、あらゆる前提が変わりつつある厳しい条件の下、ここは私達が柔軟な発想で、これまで長年引きずって来た意味のない、負担となるだけの制度や慣行を、この際一気に見直して国民の活動を円滑化し、負荷を軽減し、社会全体の生産性、効率性を上げなければ、新型コロナ時代に生き残れない。