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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2006/02/03(金) NO.424号 

安全保障版ダボス会議へ来る(2月3日)

 朝8時に金融庁、証券取引等監視委員会の幹部と約1時間議論する。ライブドア事件等から何を学び、日本の資本市場を強固な物にするために何をするべきか、腹を割った話し合いを行い、私の考えを率直に伝える。今や、これまでの経緯や野党の主張などを乗り越え、日本経済の将来のために何が必要かだけを考え、行動すべきだ。来週の月曜日には衆議院予算委員会が本格的に始まる。うち続く不祥事をチャンスに変え、明日に向かって打って出なければならない。

 外務省にていくつかの仕事をこなし、午後1時過ぎの成田発の便に乗り、ミュンヘンに向かう。安全保障版ダボス会議、とも呼ばれる「第42回ミュンヘン安全保障会議」にて、日本を代表してスピーチを行うためだ。今年もラムズフェルド米国防長官、ゼーリック米国務副長官、リード英国防大臣、アリオ・マリー仏国防大臣、イワノフロシア副首相兼国防大臣、マケイン、リーバーマン米上院議員等々、そうそうたるメンバーが200人余りミュンヘンに集まり、安全保障問題について議論を行う。私は2日目の「アジアのグローバルな外交・安全保障の関心」とのセッションで、中国共産党中連部の張志軍副部長、インドのナラヤナン安全保障担当首相補佐官と3人でそれぞれ15分程度のスピーチの後、議論を行う予定だ。

 会場のホテルとその周辺は警備が極めて厳しい。夕食会の前に、たまたまドイツ公式訪問中のタイのカンタティ外務大臣と会談する。1月央にバンコクで会談したばかりだが、楽しく、そして内容のある話し合いとなった。3月初には日本を公式訪問するのに加え、4月にはタクシン首相と共に再訪日し、このほどやっとまとまったEPAの署名に立ち会う予定とのことだ。どうも署名の日が彼の誕生日らしい。

 夕食会では、ラムズフェルド長官と同じメインテーブルに座る。右隣はノルウェーの国防大臣、左隣はラインメタルというドイツの軍需企業のCEOで、明日から日本出張だそうだ。まず、グルジアのサーカシビリ大統領が基調演説を行う。共産主義国から今日に至るまでの軌跡や今後の基本姿勢について語る。そして夕食会では両サイドと楽しく歓談。終わりがけにラムズフェルド長官と立ち話ながら意味ある会話を交わす。

 明日開幕する会議では、まずメルケル独首相の基調演説から始まり、米、英、仏各国防大臣が参加する「欧州と米国:岐路に立つパートナーシップ」や「国際平和の確保におけるNATOの将来の役割」、「国際協力による紛争解決」など3つのセッションが予定されている。中味のある会議となりそうだ。

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