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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2004/04/30(金) NO.348号 

旧交を温め、日米の課題を議論

 28日の夜11時半にワシントン・ナショナル空港着。ホテルで寝付いたのが2時過ぎだった。

 昨日は日米国会会議の朝食会からスタート。9時からまず、前日からの積み残しになっていた日本政治をまず議論。続いて日本経済と米国経済に関して大いに意見交換。昼は下院議員と共に、ちょうど日本から来ていた在日米国商工会議所一行や議会スタッフなどを交え昼食会。午後のセッションの途中、国務省にてジム・ケリー次官補と会談。北朝鮮問題、中国、ミャンマー、インドネシア等々、幅広く議論。

 日米国会議員会議の米国側常連メンバーの何人かが、引退か民間に転職する。アジア財団の理事長に転出する議員も。いずれも秋に東京での会議に来られる、と言っていた。会議終了。イタリアンレストランで夕食会の後、皆で記念撮影。

 今日はまず午前中、国立衛生研究所(NIH: Notional Institute of health)を訪問。緑豊かな広大な敷地内に27の研究所などが点在している。難治患者に治療を施す病院もある。現在もタコ足のように増築に増築を続ける建物も多い。まだまだ大きくなりそうだ。

 事前に渡してあった質問に沿って2セッションに分けて説明をしてくれる。NIHではここ5年で予算が3兆円にまで倍増している。全て国費、税金だ。全米の研究開発費予算の半分は国防関係だが、残りの半分すなわち、全米における研究開発予算の四分の一が医療分野のみのこのNIH予算だという。そして、そのうち83%(2兆1000億円)が全米の研究助成に支出されている。ちなみに日本の科学技術関係予算(8分野)全体は、大学予算を合わせても3兆円弱。一カ所に医療系だけで3兆円の米国と、全国バラバラの予算をかき集めてやっと3兆円、とではえらい違いだ。

 その助成金の応募から配分、評価までの課程などを聞く。大学などを通して応募するが、何しろ内容の評価が大事で、偉い教授であるとか、他の民間からの資金が付いているとかは一切関係ない。年齢に関係なく、良い研究は良い、と言うわけだ。

 北海道大学から移籍し、NIHに来られてもう20年になる日本人女性研究者が敷地内と彼女の研究棟を案内してくれる。若い日本人の研究者も結構働いていた。彼女が言うには、いろいろな分野の研究者が一カ所に集まっており、構内で行われる研究発表などに様々な分野の研究者が情報交換や助け合いをできるので、極めて便利だそうだ。いわゆる「シナージー効果」だ。日本は研究所や大学がバラバラに点在し、どんなに優秀な研究者も、ここに比べれば伸び悩んでしまいそうだ。日本も科学技術への予算重点配分をしつつあるが、もっと大胆な戦略性が必要であることがよく分かった。

 午後、米国要人3人と会談、旧交を温める。

 まずは、エンロン事件などを受け議会が行った新規立法(サーベインズ・オックスリー法)によって新たに作られた PCAOB (Public Campany Accounting OversightBoard) のマクドノー委員長を新事務所に訪問。彼は前NY連銀総裁で、98年金融危機の際、サマーズ財務長官と訪日して以来の再会だ。スタッフ共々、かなり自信を持って仕事をしている。

 ついで連邦準備制度(FRB)のファーガソン副議長と会う。日本の回復が本物かを気にしていた。続いてホワイトハウスの事務棟にて、NSC(国家安全保障委員会)のマイケル・グリーン上級部長を訪問。今後残されている日本の改革テーマとそのポイントは何か、との点に強い関心を持っていた。明日の朝は、彼の部下のジョーンズ・アジア部長と安倍幹事長の朝食会に合流する。

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