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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2004/08/14(土) NO.360号 

粘り強いNGOの努力に感服

 朝7時半、マニラのホテルを出発し、途上国での人口とリプロダクティブ・ヘルス分野の国際協力を進める日本のNGO、(財)ジョイセフ (JOICFP)のプロジェクト視察に向かう。ジョイセフの海外プロジェクト部長さんとローカルスタッフの助産師一名、並びに大使館の専門調査員の一名が同行してくれる。

 マニラから車で南下する事2時間余り。バタンガス州バラヤン町の町役場に到着。何と、町長ご夫妻のみならず、ジョイセフのプロジェクトに関わる州・町の医師、保健師、助産師、保健ボランティア、日の丸の小旗をもつ小・中学生、整列した警察部隊など、100人余りの大歓迎を受け、びっくり。後で訪れたヘルスセンターのあるサンパガ村では、センター前には大勢の村人と日の丸の小旗、そして青空に向かって花火まで飛んでいるほどの歓迎ぶり。10年に亘るジョイセフの活動が如何にこの地域に根付いているか、よく分かった。

 1993年以来、同NGOは、バタンガス州のバラヤン町・マルバル町において、家族計画・母子保健プロジェクトを開始。95年には「草の根無償資金」約3百万円の供与を外務省より受け、町内の保健施設改修・基礎的保健医療機材供与を行う。さらに、99年からは味の素(株)の「社会貢献活動」の支援を受け、今や同州内9町で同様のプロジェクトが展開されている。

 フィリピンでは、合計特殊出生率 3.18 、乳児死亡率(対 1000 人)29 人(日本 3 人)、妊産婦死亡率(対10万人) 213 人(日本 9 人)、そして、人口の8割がカトリック教徒という事もあって避妊実行率はかなり低い。フィリピンは東アジアの国の中では比較的早めのマルコス時代から人口政策、保健医療政策を導入していたが、成果は不十分だった。そこで、ここ10年間、ジョイセフは地域と一体となって活動を開始。粘り強い努力を重ね続け、来年(2005年)には完全に地域に任せてプロジェクトを「卒業」させる事ができそうだ、という。

 ジョイセフの活動の特徴は、フィリピンでの地方分権が進む中、@ボランティアなど住民の教育とパワーアップによって地域の力を付ける一方、A何よりも、町レベルでの保健推進の仕組み作りに腐心してきたことだ。とりわけ、町長・村長などを先頭にした「行政」、保健師、助産師など「保健分野のプロの担い手」、そして、「住民ボランティアなど草の根参加者」の「3者連携体制」の構築にもっとも力を入れてきたようだ。かつての戦後日本の愛護班、母子保健推進員などの経験も参考にしてきたそうだ。確かに、援助はあくまでも自立のための支援でなくてはならず、仕組み作りのお手伝いが最も重要なのだろう。

 ジョイセフとしては、今後はここバタンガス州での成果をフィリピン人自身が国内の他地域にも展開してくれる事を期待しており、実際、既にフィリピン人同士の人的交流も始まりつつあるようだ。

 ちなみに、今日同行してくれたジョイセフの海外プロジェクト部長さんは、何と私の父と次男が通った松山東高校卒業で、AFSでも私より3期若い、という。奇遇だ。彼女たちにはNGOとしてさらに頑張って貢献して欲しいし、私も自民党NGO小委員長としてNGO活動の支援策に一層力を入れていきたい。

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