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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2005/03/26(土) NO.392号 

政治による実態把握と説明責任を痛感(3月26日)

 3年ほど前にもミニ集会を開催して下さった指定居宅サービス事業所のご夫婦が、再び高齢者介護に関して、勉強会を開催して頂く。前回は事業所の職員中心の数人程度の会だったが、今回は多士多彩のメンバーが10数人も集まって頂き2時間半以上も議論、非常に勉強になった。ケア・マネジャー、看護師、社会福祉士、介護福祉士、ヘルパー、生活相談員、グループホーム・介護付き有料老人ホーム施設長、高齢者向け優良賃貸住宅のケア・マネジャー、福祉住環境コーディーネーターの資格を持つ福祉用具・住宅改修会社の店長、等々、介護保険導入に伴い、如何にこの分野に関連する仕事をされる方々の幅が増えたか、目を見張るほどだ。

 まず私から、今回の介護保険制度導入後5年の見直しに伴う法改正案の国会提出に至る背景・経緯並びに法改正内容について一通り説明をした後、皆さんから、現場からの注文、改善提案などを聞く。

 ケア・マネの資料作成負担が重すぎる事、予防重視に移行するならば、ケア・プラン作成に当たっては、家族構成、家の造りなど住環境にもっときめ細かな配慮をすべき事、そのためにも、審査の際の用紙の「特記事項」の欄をもっと大きくし、できるだけ家族、少なくともケア・マネ同席で審査をすべき事、通院の付き添いをする場合のコスト負担の明確化、福祉用具や住宅改修に対する保険支払いが償還払いである事による、低所得者への資金調達負担増問題、移送の際の二種免許の必要性問題、今後は地域包括支援センターが「予防」を口実に高齢者の囲い込みをしないか、等々、広汎な問題が次々に出された。

 一つ一つ切実な問題だ。いずれにしても、様々なケースがある高齢者の生活実態を政治がより正しく把握して制度や法律に反映しなければいけないし、制度変更の趣旨をより正確に現場に説明し、理解してもらう責任も政治にある、ということを改めて痛感した勉強会だった。