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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2010/03/27(土) NO.585号 

三人目の米寿(3月27日)

 松山は久しぶりの快晴で気持ちがよい春の日より。同居する妻の父親の米寿のお祝いをする。93歳、90歳になる私の両親に続き、私の家族では三人目の米寿だ。筑波に住む妻の妹一家、東京在住の二男の家族も遠路加わり、総勢11名が我が家に泊まり込んで賑やかな週末になった。
 義父は山梨県甲府市生まれで、ずっと市内で本屋さんを経営していた。20数年前、私が松山に戻った年に本屋を閉め、縁もゆかりもなかった松山に来て一緒に住んでくれ、腕白盛りの二人の孫の面倒も良く見てくれた。私も「マスオさん」として、器用で何でもできる義父に頼り、美味しい手料理などでお世話になりっぱなし。余程沢山の本を読んだとみえ、何でも物知りで我が家の知恵袋でもある。難しい言い回しや歴史、古文・漢文など、分からないことはいつも教えてくれるおじいちゃんを、家族は皆心から尊敬している。
 昼はホテルでお祝いの食事会。どこにも連れていってあげる余裕もなく今日まできてしまった義父母に、今日はまず露天の家族風呂に入ってもらう。子、孫、ひ孫たちは、大風呂でのんびり。露天風呂から見あげる山あいの桜の花が何ともやさしく美しい。昼食会ではホテルが用意して下さった黄色いチャンチャンコ、帽子を着てもらい、皆で記念撮影。もうすぐ一歳になる二男夫婦の娘が畳の上を元気にはい回ったり、さんざん泣いた上に寝かしつけられたり、賑やかな昼食会になった。
 乾杯後に義父からひと言挨拶がある。「ここまで長生きできるとは、思ってもいなかった。毎晩寝る前に家族の名前を一人一人唱えながら感謝をしている。これからも元気に生きていきたい」と、訥々と語り、胸が熱くなる。皆からのお祝いに、万年筆を贈呈する。早速インクを入れ、ちょっと頭を傾げて義父が箸袋にしたためたのが次の一句。
 「生かされて 生きて米寿の 桜かな」。おじいちゃん、ありがとう。いつまでも元気でいて下さい。

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