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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2009/03/14(土) NO.514号 

誰もが参加できる社会へ(3月14日)

 主に障害者のために、就労機会創出・教育支援など、福祉と企業の経済活動を繋ぐ中間支援を行ってきた松山のNPO法人「ユニバーサルクリエート」(通称、ユニクリ)主催のシンポジウム「ユニバーサルな地域社会の実現に向けて」のパネルディスカッションにパネリストとして参加する。私以外のパネリストは愛媛県中小企業同友会の大野代表理事、松山青年会議所の小泉理事長、松山大学の安田副学長、ユニクリの佐伯代表の4人に加え、基調講演をされた法政大学の坂本光司教授。コーディネーターは松山大学の山田富秋教授。

 スケジュールの関係で坂本教授の「日本でいちばん大切にしたい会社」との基調講演が終わる頃に控え室に入り、待っていると、ユニクリの佐伯代表が坂本教授と一緒に目を真っ赤にして入ってくる。「講演でさんざん泣けた上に、最後に見せてくれたヤクルトのCMの時は声を出して泣きそうなくらい、感動した」とのこと。後でそのCMのDVDをもらうことにした。

 実は私もパネリストの依頼を受けてから、市内を車で移動する間などに、坂本教授の「日本でいちばん大切にしたい会社」を読み、運転してくれていたスタッフなどに分からないように何度か泣いてしまった。特に、今から50年前に知的障害を持つ二人の少女を「私達みんなでカバーしますから」という社員達のたっての願いで採用した日本理化学工業(株)の章は感動もの。今までもその二人のかつての少女うち一人は、嘱託社員として働いており、坂本教授が訪問した際には、コーヒーを出してくれたそうだ。何とこの会社の障害者雇用率は、全社員の7割に及んでいるという。

 この会社の社長さんは、当初、障害者がミスをした時に、「施設に返すよ」というと皆、泣きながら嫌がるので、施設の方が楽なのに不思議だ、と思っていたそうだ。ある日、禅寺のお坊さんにその疑問を聞くと、そのお坊さんは「当たり前です。幸福とは@人に愛されること、A人に褒められること、B人の役に立つこと、C人に必要と思われること、ですが、施設では、Aの褒められること、Bの役に立つこと、Cの必要と思われること、はなく、いずれも働くことによって得られるのですから」と言われたそうだ。

 こうした会社がある一方で、今回の民主党小沢代表の公設秘書逮捕をきっかけに明らかになりつつある、政官財の癒着構造にドップリ浸かったままの会社もまだまだ沢山あるようだ。未だに日本政治に「金丸政治」の残滓が脈々と流れ、その下で活動をする政治・会社があることに対し、障害者を社員の7割も雇用する心を持つ会社があることのギャップは、余りにも大きい。

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