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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2011/04/18(月) NO.650号 

スピードアップが不可欠の震災対応(4月18日)

 東日本大震災から40日弱経った。阪神淡路大震災時には、関連法16本のうち、3本が1ヶ月以内に成立、8本が約40日で成立しているが、今回は、法案の形すらまだ見えないし、補正予算の日程も、予算委理事として何も聞いていない状態だ。阪神淡路大震災の時には、復興基本法が36日目に成立している。国会における格段のスピードアップが不可欠だ。

 丁度1週間前の月曜日の朝、いつものようにJR松山駅前で街頭演説をし、例えば「平成の疎開」の考え方にも、ショートステイ的な方式、仲良しの小グループや地域ぐるみの集団疎開、ホームステイ、旅館・ホテルに2〜3泊の息抜き、など様々な形態があり得る、との話しをしていたところ、立ち止まってじっと聞いて下さっていた女性が近づいてきて下さり、握手。明らかに松山の方ではないな、と思い、どちらから来られたを尋ねると、何と「石巻です」とのことで、びっくり。

 演説を中断してしばし話し込む。実のお姉さんを頼って来られたようだ。「松山にはいつまでおられるのですか?」とお聞きすると、「姉の所にいつまでもいる訳にはいかない。しかしさりとて、帰るところもない」と、震災・津波で被災されたことは明らかだった。「何人で来られているのですか?」と聞くと、「2家族で5人です」という。「是非松山で英気を養い、それから石巻にお帰りになっては如何でしょうか」と、我々が「ホッとあっとHome」で提案した「平成の疎開」をお勧めした。丁度松山市役所に行ってみるところだ、とおっしゃっていたので、うまくいくことを祈る。

 夕方になって、既に上京していた私に松山事務所スタッフから連絡があり、この2家族の皆さんは、市役所の斡旋により民間から提供されたマンションに即入居が決まったそうだ。良かった。
よく聞くと、手続きに必要な石巻市発行の罹災証明書は後日提出でよいこととし、とりあえず石巻から持参した住民票での証明で手続きを進めてくれたようだ。なかなか柔軟で親切な対応を松山市役所がしてくれ、ホッとする。感謝。

 明日の朝、空路花巻に飛び、明後日までNGOの皆さんと、気仙沼、南三陸町、石巻などの被災地に入る。現時点での被災地の現状と、被災者の真のニーズをしっかり聞き、探ってこようと思う。帰京後、さらに復旧・復興策の中身や、日本全体への意味することなどを詰め、圧倒的に後れを取っている震災対応のスピードアップを図っていくつもりだ。

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