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2010/09/11(土) NO.614号 

厚労省村木局長の無罪判決に思う(9月11日)

 昨日大阪地裁において、郵便料金割引制度をめぐり、うその証明書を作成した罪に問われた、厚生労働省の元雇用均等・児童家庭局・村木厚子局長に対し、無罪判決が言い渡された。村木元局長は「本当に嬉しいです」「これ以上、私の時間を奪わないで欲しい」と会見で語っていた。まだ控訴される可能性が残っているとはいえ、旧知の友人の一人として私も今回の結果は本当に良かった、と思った。長妻厚労相も無罪確定の際には、復職の上、それなりのポストを用意して迎える考えを述べていたが、当然だろう。

 村木さんとは、私が初当選直後に知り合い、以来様々な政策を一緒に作ってきた。高知県出身の「はちきん」らしく、明るく、いつも笑顔で、実に確かな仕事をされる女性だ。とりわけ障害者自立支援法に向けての立法作業の際には、まさに立法を担当する社会・援護局障害保健福祉部企画課長として、あらゆる角度から私達と数限りなく議論を重ねた仲だ。今回の事件は、まさにこの当時のこと。まだ担当課長時代の2005年6月には、私が松山で主宰する「フォーラム21」という勉強会の企画したパネルディスカッションにもわざわざ東京から来てくれ、500人を超える愛媛県の障害者などを前に熱い議論を交わしてくれたこともある。

 また、雇用均等・児童家庭局長就任後も、私がかねてより事務局を担う「児童養護を考える会」の勉強会に、担当課長任せにせず、局長自らがしばしば出席、児童虐待など根深い社会問題の犠牲者である子供達とその親などのための政策作りに励んでいた。子育て支援に関しても、労働省出身らしく、働く女性の立場を踏まえた上での真摯な取り組みが印象的だった。女性キャリアがまだまだ少ないのが霞が関。一刻も早く職場復帰を果たし、働く女性たちの声を政策に反映していって欲しいと思う。

 今回の判決を見ても、改めて検察という仕事の難しさを考えさせられる。無罪判決が出れば容赦なく捜査手法の是非を問われる一方、小沢氏の事件のように安易に不起訴とすれば国民からの非難を免れない。私は自民党法務部会長、衆・参両院の法務委員会筆頭理事、衆・法務委員長などを務めながら司法制度改革に深く関与してきたが、現場でまじめに汗を流している大勢の優秀な検事諸氏の努力も知っている。今回の事件を、あらためて検察の役割や捜査のあり方について冷静に国民的な議論と理解を深めていく契機としたい。

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