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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2010/12/04(土) NO.626号 

危うさ増す我が国の土台(12月4日)

 昨日、臨時国会が閉幕した。熟議の国会を目指す、といいながら、ひどい国会だった。私が理事を務める予算委員会では集中審議など、かなり審議時間を取って議論を深めたが、国会全体としては審議不十分。党首討論もゼロ、政府提出法案の成立率も55%(通常国会からの継続分を含めると37.8%)と超低率で、重要法案は軒並み継続審議だ。菅内閣は尖閣、北方領土問題での対応ミス、柳田法相辞任、仙谷、馬淵両大臣問責決議案成立などへの対応に追われて右往左往、一方重要課題からはとにかく逃げ回り続けた国会だった。

 小沢一郎代議士の国会招致も実現せず、金看板のはずの政治主導を象徴する政治主導確立法案もたなざらしのままで、民主党政策責任者が私に「自民党から修正提案をしてくれないか」と筋違いな助け船を求めてきた程だ。法案の出し直しをしようにも、党内がまとめる力が最早ないのだろう。政治主導を語る資格なし、だ。国民にとって最も重要な社会保障改革についても、与野党協議開始の議論すら行われていない。

 国家としての意思決定ができないまま、政権交代後1年3ヶ月経ってしまった。我が国の土台が危うい、と思い始めた人がここにきて官民を問わず、全国で急増しているように思う。この秋の間に日本人の心の中で、政権や政治、ひいては日本の将来への見方に関し、明らかに本質的な変化が起きたと思う。霞ヶ関の官僚を見ていると、自らの考えが殆ど活かされることなく、政務3役のブレ続ける政策に付き合わされ続けるのにはもう疲れた、という感じがありありだ。このところ超党派議連などで同席する民主党議員の話しぶりも一様に投げやりで、民主党内の殺風景な景色が透けて見える。

 こうしたとき、責任ある野党としての自民党の役割と責任は大きい。与党批判や攻撃に終始するだけでなく、自民党としての国のかたち、国家ビジョンとそこにたどり着くための戦略、戦術を示すことが重要だ。一昨日から、私が委員長を務める党改革委員会による党改革の議論、すなわち過去の反省と総括に基づく新たな党作りの議論が党内で始まったが、自民党を全く新しい政党に生まれ変わらせる意気込みだ。

 来年の通常国会冒頭から本格的な攻防だ。ただし、我々の側もマニフェスト作り、100カ所近く埋まっていない小選挙区候補者選定や、党改革など、準備を急がねばならない。

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