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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2013/08/14(水) NO.769号 

ツーアウトからの復活

 夏の甲子園が開幕。愛媛代表の済美高校は今日初戦、三重高校と対戦した。

 それに先立つ昨日、兵庫県西宮市内の野球場で練習をする済美高校野球部を、激励に訪れた。上甲監督、中矢部長に応対していただき、済美高校の野球帽まで頂いた。部員だけでなく応援する皆も済美の仲間の一人、との熱い気持ちを感じた。球場横で、安楽投手のお母さんと話しているところに、安楽選手が戻ってきた。爽やかな挨拶を私にしてくれ、肉体的にも精神的にも気合十分だな、と感じた。

 今日の三重高戦は、高校野球ならではの攻め合いで、手に汗握る好ゲームだった。最終的には9-7で無事済美が勝利を収めることができたが、1回裏で0-2、三重高にリードを許す中での必死の追い上げだった。

 済美高校の9得点のうち7点は、ツーアウトに追い込まれてからの得点だったとのこと。「もうこのイニングでは点が取れない」と対戦校のみならず観客までもが思う中で、必死に球に粘り付き、塁に出て、1点ずつ着実に取り返した。

 9回表が終わった時点で9-2の圧勝。追う三重高打線は6番から。もう決着がついたかに見えたが、ここからの三重高の反撃も凄まじかった。依然150キロ代の球威衰えぬ安楽投手の剛速球に必死に食らいついて、一人、また一人と出塁。

 5点を一気に挽回され、まさかの逆転負けの恐怖が済美高校を包んだ。しかしタイムを取り、チームの仲間が必死で安楽投手を励ます中、何とか逃げ切ることができた。済美高もすごいが、三重高も立派だった。三重高は春の県大会では初戦敗退の弱小校。必死の努力と飛躍で、春の甲子園準優勝の済美高をここまで追い詰めた。

「もうダメだ」という状態から、執念の得点。今日の試合から多くの教訓を得ることができた。

 日本経済も同じだ。人口減少と超高齢化。元々競争力の低迷に喘いでいた中での、民主党政権の空白の3年間。最早わが国経済はツーアウトの崖っぷち、万事休すの状態だ。しかし、粘り強くトライを重ねれば、必ず勝利のチャンスはある。要は我々のやる気次第だ。酷暑の中で必死に戦う球児たちに、しっかりと教えられた。

 厳しい戦いながら初戦を何とか乗り越えた済美高。ナンバーワン目指して頑張れ!

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