トップ > 活動実績 > 政策提言 > 2011年11月以前のバックナンバー > 詳細

政策提言 Policy 塩崎やすひさの政策をご紹介します

  • 政策提言
  • 議員立法等
  • その他

政策提言

2008/06/24

「後期高齢者医療制度」の再検証について

 「後期高齢者医療制度」は、国民に新たな負担を課す事もあり得る政策変更でありながら、説明不十分のまま導入された。「政府・自民党は高齢者を大切にしない」との厳しい指摘をはじめ、様々な批判と疑問が本制度に寄せられている。
 導入以来今日まで、自民党内で本制度の是非について、侃々諤々の議論が国民に見える形では殆ど行われておらず、「静かな自民党」であることは、自民党として本制度はこのままで良い、とのメッセージを毎日国民に対して送り続ける事に等しい。
 自民党が引き続き責任政党であり続けようとするならば、改めてこの制度について党内において真剣に、集中的かつ徹底的な再検証を国会閉会後一ヶ月程度で行うべきではないか。
 例え制度の大きな目的、仕組みの大枠は変えないとしても、例えば下記のような数々の疑問点に応え、分かりやすい、納得のいく説明をしなければならないのではないか。検証の結果、制度の基本的考えは正しいとの確証を得たなら、堂々と、自信を持ってそのことを国民に説明し、国民の納得を得るべきではないか。しかし変えるべき点は迷わず変えるしかないのではないか。少なくともここで思考停止になり、国民への丁寧な説明を怠れば、国民の心は自民党から離れるしかない。

  • 老人保健制度という旧制度のままなら、どのような状態がもたらされ、新制度ならどのようにそれが具体的に改善されるのか
  • 年金からの天引きの是非と天引きの「見える化」の是非(高齢者は「預金通帳」で暮らすのであって、「年金振込み通知書」で暮らしはしない)
  • 誰も責任を取らない「広域連合」のままでよいか
  • 「5:4:1」は不変の分担率なのか?高齢者、現役世代、納税者、それぞれ一人当たりの負担はどこまで、どのようなルールとペースで伸びるか
  • 「公費を重点的に投入」と言うが、従来も5割は公費だったはず
  • 「かかりつけ主治医制度(後期高齢者担当医制度)と「包括払い制度(後期高齢者診療)は「粗診粗療」をもたらすか。国民皆保険制度を守れるか

 是非7月末までに、党内平場において本制度の徹底検証を行い、議員による説明の仕方を統一するとともに、問題点を洗い直し、改善提案をまとめるべき。

呼びかけ人
衆議院議員 赤澤 亮正 小野寺五典 佐藤ゆかり 塩崎 恭久
柴山 昌彦 下村 博文 新藤 義孝 西村 康稔
萩生田光一 水野 賢一 茂木 敏充 山内 康一
山際大志郎 吉野 正芳    
参議院議員 愛知 治郎 石井みどり 岡田 直樹 岸  信夫
世耕 弘成 塚田 一郎 古川 俊治 森 まさこ
山本 一太