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政策提言

2004/06/10

児童虐待の防止と心に傷を受けた児童へのケアの充実に向けて

年末に控えた「新々エンゼルプラン」策定並びに平成17年度予算概算要求を前に、私達「児童養護を考える会」は、深刻さを増す児童虐待などの問題に対し、社会として適確に対応できる政策の策定をアピール。

本年1月の岸和田事件を始め、痛ましい児童虐待事件が依然として発生している。児童虐待防止法の改正、虐待防止対策予算の拡充など様々な対応策が講じられているが、なお以下のような課題がある。

1.児童虐待の早期発見、早期対応のための体制整備

  • 児童相談所、市町村における専門的職員等の配置を充実すること
  • 地域における子育て困難ケースに対する相談機能や一時保護機能を強化するため、児童養護施設等に併設される「児童家庭支援センター」の整備を推進すること

2. 家庭的ケア・小規模ケアの推進
虐待を受けた児童の愛着形成のためには、家庭的な環境での養育が望ましいことを踏まえ、

  • 小規模グループケアをさらに拡充するための計画的な体制の充実を図ること
  • 里親制度の周知や新規里親開拓、里親支援の充実等により、里親委託の拡大を図ること

厳しい財政状況ではあるが、「児童・家族」関係給付の比重が低い我が国の社会保障給付構造を変革する方向で、現在の新エンゼルプラン(16年度で終期)に続く新たなプランを策定すべき。
また、現在のプランは保育所整備など子育て支援体制の整備が中心となっているが、子供たちが虐待などのない安全・安心な環境の下で成長できるようにするのは社会の責任。新たなプランでは、上記のような児童虐待への対応についても計画的に進めていく視点が必要。

平成16年6月10日
児童養護を考える会 代表幹事 衆議院議員 丹羽 雄哉
幹  事 衆議院議員 塩崎 恭久
幹  事 衆議院議員 福島  豊
幹  事 衆議院議員 金田 誠一
幹  事 衆議院議員 阿部 知子