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やすひさの瓦版 Yasuhisa's Kawaraban やすひさの季刊誌をまとめています

2021/06/01

やすひさの瓦版121号

ワクチン接種により「我慢の限界」を解消する

 いよいよワクチン接種が本格化します。7月末を目標に高齢者への2回接種を終え、今月中にも基礎疾患のある方に加え、一般への接種も職域、学校等を通じて始まります。松山市職員、医療関係者等、接種を進めて下さる皆様に深く感謝です。

 この一年余り、緊急事態宣言やまん延防止等特別措置が繰り返され、厳しい経済制約の中で、愛媛、松山の経済社会生活も、申し訳ない事に、「我慢の限界」を迎えつつあります。

 ここは、徹底的なワクチン接種により、すでにワクチンによって明るさを取り戻しつつある英米等に追いつく事が不可欠です。集団接種に加え、松山市内でも、280近くのクリニックや病院のご協力を得て、身近なかかりつけ医の皆様に接種をお願いする体制が整えられつつあります。もちろん、希望者には全員、「安心のPCR検査」が届けられるべきです。

 ワクチン供給は十分確保できつつあります。後は接種増ですが、そのためには、医師、歯科医師、看護師、臨床検査技師等の「打ち手」を広げること、そして、何といっても問診を可能な医師に最大限協力頂く事です。日本の人口当たりの医師数は、欧米にさして引けを取っておらず、偏在こそが問題です。厚労大臣が今でも直ちにワクチン接種協力を指示できる国立病院に所属する医師は全国で約6,000人、さらに全国の大学病院には38,700人もの医師がおられます。研究職の医師を含め、そうした方々の最大限のご協力も得た上で、職域、学校、ドライブスルー、国直営の民間委託型集団接種等、考えられる限りの機会をとらえてワクチン接種を増やし、安心の暮らしを新たに作り出さねばなりません。

 自民党データヘルス推進特命委員会では、閣議決定で予定されていた期限を半年も遅れましたが、5月末に、私が厚労大臣時に提唱して以来4年越しのデータヘルス改革工程表が、厚労省と我々自民党との間で漸く合意に到達致しました。これにより、個々人が自分の各種検診・医療・薬剤・介護等情報をマイナポータル等で見られるようになります。これにより、自己健康管理が可能になるとともに、病院等でも本人同意の上であらゆる病院等にある健康情報を一括閲覧可能となる事で、高度な保健医療を受けられるようになることが決まりました。

 とりわけ画期的なのは、新型コロナ感染症検査陽性者には、確実にかかりつけ医等地域医療の医師と繋がることとなり、自宅療養中に人知れず亡くなることがなくなります。明治以来の古き伝統を破り、保健所等の「公衆衛生」と「地域医療」が初めて一体化されることとなりました。

 正しく発揮し、健康を確保しながら、地域経済・ 暮らしの活力を一日も早く回復させ、一層の飛躍をするために大きな一歩を踏み出します。本格実現に向け、引き続き全力で頑張ります。