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やすひさの瓦版 Yasuhisa's Kawaraban やすひさの季刊誌をまとめています

2011/10/21

やすひさの瓦版(第89号)

国民軽視の「官高民低」を正す
「真の保守主義」で日本再生

続く「官高民低」の民主党政治
 政権交代から2年余り。9月初には早くも3人目の首相が登場しました。鳩山、菅内閣の目に余る政権運営に代わり、期待をされてスタートした野田政権。しかし小沢グループとの党内宥和など政権内の「内向き論理」を優先させる一方、「官僚との関係修復」に力点を置くなど、「安全運転」に終始、一体日本をどこに導こうとしているのか、さっぱり分かりません。また、「政治主導」とは真逆の「官僚主導」も益々跋扈しています。
 直ぐにでも廃止すべき朝霞などの公務員宿舎制度や、自民党時代よりも公然と行われる「天下り」のような官僚優遇を続ける一方、ヨーロッパ発の世界恐慌の懸念、大震災、電力問題、超円高、産業空洞化など危機的状況が深刻化する経済を直視せず、安易な復興増税に突き進もうとしています。「被災者中心、政府主導」であるべき原発事故賠償は、「被災者無視、東電ペース」になっています。
 野田政治の本質はとどのつまり、霞ヶ関の論理を守り、国民には負担のツケを安易に回す「官僚に手厚く、国民には厳しい」、いわゆる「官高民低」政治なのです。

日本復活へ、真の保守主義の議連発足
 大震災前の日本は、既に沢山の課題を背負っていました。グローバリゼーション下での産業競争力低下、少子高齢化による社会保障負担増、財政ポジションの悪化、そして所得格差の拡大と生活水準の低下です。さらに東日本大震災、大津波が課題を大きくしました。
 日本の国際的プレゼンスは低下する一方、昨今の尖閣諸島、竹島、北方領土、日本周辺の空域などで続く領海、領空侵犯事例をみるにつけ、いよいよ日本はしっかりしないといけない、との思いを深めています。
 強い日本を復活させるには、小手先の改革ではなく、確固たる「ビジョン」と「哲学」の下で、国家を根本から直さねばならない、との思いを共通にする超党派の同志が集まり、議連を立ち上げ、私が会長に就任致しました。「日本を根っこから変える保守の会」です。
 私たちは、確かな資本主義に基づく成長に資するする経済政策と、日米同盟を基盤とし、アジア太平洋の友好国と緊密な連携をし、自主防衛力の充実を図る安全保障政策を、真の保守政治の基本に置くべきと考えます。もちろん、不必要な負担を、安易な増税を通じて増やすことはせず、努力する人が報われる、結果平等ではなく機会平等、かつ弱者に優しい社会を再構築します。
 「官高民低」の現状から、「民高官低」にしなければなりません。私が主導して成立した、原発事故調査委を国会に置く法案を、与野党を超えて実施しつつある努力も、民主主義を国民の手に取り戻し、日本を変える大きな一歩です。
 危機感を持って、強い日本の復活に向け、一層頑張ります。