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やすひさの瓦版 Yasuhisa's Kawaraban やすひさの季刊誌をまとめています

2010/07/31

やすひさの瓦版(第86号)

 日本再生のチャンスを活かせ

 先の参院選では多くの皆様に大変お世話になり、お陰様で愛媛でも良い結果を出すことができ、心から感謝しております。
 
 全国でも、自民党が改選第一党、与党は過半数割れ。結果、衆参に「ねじれ」が生じ、国会運営は困難になりました。
 
 しかし、これは日本にとりチャンスです。一度立ち止まり、国に必要な政策は何かを与野党が真剣に考えられるからです。民主党の議論なき暴走は許されません。目指すは、「答えを出す国会」です。
 
 昨夏、「自民党的政治への不満」のうねりが政権交代をもたらしました。しかし、その後の民主党的政治、「ビジョンなきバラマキ政策」や、「思いつき」で消費増税を唱える菅首相に、 国民が不安を覚えた結果が、今回の参院選です。
 
 また、私たち自民党も「ねじれ」を悪用することなく、良い法案は成立させ、他方異論のある法案は与野党で徹底的に議論し、思い切った修正、成立を目指す。また、与野党相容れない法案は粘り強く審議すべきです。
 
 今回の選挙では、自民党は、得票数では選挙区、比例代表ともに三回連続民主党に敗れ、比例代表の議席数も最低記録でした。また、「自民党の政権復帰に期待しますか?」との問いには、6〜7割の国民が否定的、という厳しい現実です。
 
 自民党は次の二つの行動を取るしかないでしょう。
 
 まず第一は、徹底した党改革。古い自民党とはまったく異なる政党になったと思えるほど、人事、組織、国民の声の吸収の仕方など、意志決定の仕組みをすべて変えます。そのため、外部の目も入れ、結党以来半世紀を超す歴史を振り返えり総括する。
 
 第二に、民主党との政策的違いをはっきりさせる。政権交代以降明らかになったことは、民主党は労働組合に引きずられ、国家戦略局断念のように政治主導を放棄し官僚主導の政治で、「結果平等」のバラマキ政策の大きな政府を作る政党だ、ということです。これに対し自民党は、私がとりまとめた成長戦略「日本フェニックス戦略」にあるように、「頑張る人が報われ、失敗しても何度でもチャレンジができ、ハンディゆえに頑張れない人々には温かい支援を行う、身軽で自由、民主的、オープンな、活力ある日本」を目指す政党であることを、力強く打ち出すべきです。
 
 今回の「ねじれ」をチャンス、バネとして、日本も自民党も一変させる。そして、強い日本の復活をさせて再び皆が夢と希望の持てる国家、地域を実現したいと思います。