2010/01/01
やすひさの瓦版(第84号新春特別号)
昨年も大変お世話になり、ありがとうございました。総選挙では熱いご支援を賜り、心から感謝申し上げます。
新政権誕生から四ヶ月余り。脱官僚政治など、新たな政治への転換を感じさせる一方、閣僚発言のブレ、マニフェストの不履行、政治とカネ、さらには経済政策欠如、きしむ日米関係や皇室外交への政治介入など、国家の土台の揺らぎへの不安が募りつつあります。
今こそ救国の精神をもって国家・国民、そして愛媛・松山のために全てを賭ける時です。今年も私は精一杯頑張って参ります。引き続きご指導、ご支援のほど、宜しくお願い申し上げます。
国家戦略なくして日本の将来なし
世界は変わる
世界は大きく変わりつつあります。今年、中国は日本を抜き、世界第二位の経済大国になるなど、新興国の勢いは止まるところを知りません。欧米諸国も、バブル崩壊から立ち直るべく、目下必死の努力中です。豪州などでも、長期目標を設定した新しい国づくりに取り組みつつあります。
再び低迷の日本
そのような中で日本は、世界中で日本株だけが上がらないなど、再び閉塞感に覆われ、経済界の皆さんは「このままでは日本経済はつぶれる。何とかしなければ」との声が日増しに高まっています。
その原因の第一は、新政権ではマクロ経済政策の優先度が極めて低く、予算執行面でも景気への配慮が全く乏しい事です。
第二に、より重要なことは、国家の再生戦略、いわゆる実効性のある成長戦略不在だと思います。中国、インドなどの追い上げが続く中、日本には産業構造の大転換と地域の個性ある再活性化が不可欠です。しかし、新政権の予算案を見ても、「対症療法」的バラマキ分配政策に力点を置き、農業など一次産業を含めた幅広い真の産業競争力強化やイノベーションの芽を育てる真剣な姿勢が見られません。
今こそ国家戦略を
この点、実は自民党も昨年の春まで、わが国の将来ビジョン提示は不十分でした。一体、今後何を糧に日本は食べていけばよいのか、そのために政府は何をし、民間はどう動くべきなのか。未来の方向性を指し示すことが何よりも重要です。私は昨年、日本が①高付加価値産業、②物流・情報、③人材、技術、文化、④金融、⑤医療など安全・安心、それぞれの世界のハブ(中心)となるよう、国が構造転換のリード役を果たすべき、と唱えました。こうした転換に向けて国家の資源を再配分する事で、将来の成長を実現する事こそ、実は年金、医療、介護、子育て支援などの社会保障の再構築への近道なのです。
信頼回復に全力投球
新政権は外交・安保、経済・財政、政治とカネなどでかなり根深い問題を抱えていることを露呈しつつあります。明るい日本を取り返すため、我が党も深い反省の上に生まれ変わり、国民の信頼を回復する事が急務です。本年は松山市議選、参院選、そして知事選も控え、重要な年です。幕末の志士龍馬や秋山兄弟、正岡子規などに負けぬよう、全力投球して参ります。本年もよろしくご指導をお願い申し上げます。
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