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やすひさの瓦版 Yasuhisa's Kawaraban やすひさの季刊誌をまとめています

2008/01/01

やすひさの瓦版(第76号新春特別号)

 新年明けましておめでとうございます。
 昨年も大変お世話になり、ありがとうございました。内閣官房長官在任時を含め、温かいご指導、ご支援に心から感謝申し上げます。
 参院選を契機に、様々な問題点が改めて浮き彫りになっています。
 今年は、一政治家として政治の原点に立ち返り、直接対話を大切にしながら率直かつ切実な声に耳を傾け、政策実現に向け全力投球する覚悟です。引き続いてのご指導をお願い申し上げます。

原点に立ち返り、新たなスタートを

暮らし、世界を大切にする政治を

 衆参両院の間における与野党の大きな「ねじれ」を抱えつつ、通常国会が始まります。
 テロとの戦いを含め、日本が世界から期待されている役割や責任を国内政治を超えてきちんと果たさねばならないことは、与野党を問わず良識ある国会議員は認識を一にしつつあると思います。政争のために非現実的な議論に終始するのではなく、成熟した民主主義国家として、現実に即した政策論議の上で答えを出し、日本が世界に対しリーダーシップを発揮しながら平和貢献をする、との責務を果たしていくべきです。
 国内問題についても予算案そのものは衆議院の意志が優先しますが、両院通過が不可欠の税法など予算関連重要法案が成立しなければ予算執行が困難になります。予算は国民生活そのもの。新年度がスムーズにスタートできるよう、与野党が熟慮の上で様々な課題に結論を出していかねばなりません。折しも原油価格高騰が国民生活を脅かしつつある中、道路特定財源問題などは、細心の注意を払って国会としての意志決定を行い、国民生活の無用な混乱を回避しなければなりません。

まずはムダを排し、経済成長を

 昨年末、財政再建路線に関連して「増税再建派」 vs. 「成長再建派」との論争がありました。約770兆円に上る国・地方の借金を税金で返さなければならない、という動かぬ現実を踏まえれば、@まずはムダを排し、A経済成長による増収を図り、Bその上でどうしても足りない部分について最小限の増税の可能性について国民と共に議論する、という順序が自然でしょう。
 予算のムダや独法のムダなどは不断のチェックに晒さねばなりませんし、国会議員定数は大幅に削減すべきです。議員宿舎も不要。また、かねてから私が主張してきたように、国家資産運用の利回りも、安全性に配慮しながら格段に上げるべきです。
 当然、IT化、教育改革、研究開発促進政策など幅広い政策で日本経済全体の成長力強化、生産性向上を図ることは待ったなしです。

年金制度等に関する与野党協議を

 しかし、国民は、安心、安全の元である社会保障制度、中でも年金制度に関して納得がいかなければ、財政再建、とりわけ増税には協力できないでしょう。今の政治情勢を考えれば、与野党、中でも民主党との間で、少子高齢社会における年金・医療などの社会保障制度に関する腹を割った議論をすぐにでも開始すべきです。スウェーデンの例に学ぶべきでしょう。福田首相も、社会保障制度に関する国民会議開催を提案しています。年金制度等についての国民合意なしでは、何事も前進しません。

原点から、フレッシュ・スタート

 今年は子(ね)の年。十二支のはじめの年です。また、7月には地球温暖化問題などが議論され、日本のリーダーシップが問われる洞爺湖サミットが開催される大事な年。
難しい政治情勢ですが、国内外に山積する待ったなしの課題を前に、私も今年は改めて政治の原点に立ち返り、柔軟な発想で新たなスタートを切って参りたいと思います。引き続きよろしくご指導下さい。