2007/01/01
やすひさの瓦版(第72号新春特別号)

昨年、皇室では41年ぶりの親王ご誕生の明るい知らせに恵まれ、また、政界では5年5ヶ月続いた小泉政権後、初の戦後生まれの安倍首相が誕生し、お陰様で私は内閣官房長官・拉致問題担当大臣を拝命しました。
今年は、愛媛県知事選挙に始まり、統一地方選挙、参議院選挙と日本の将来を左右する選挙の年。安倍総理を支え「美しい国、日本」の実現へ向けて、全力で取り組んで参りたいと存じますので、引き続いてのご指導をお願い申し上げます。
「美しい国」の実現へ向けて
主張する安倍外交
昨年9月26日に誕生した安倍首相は、内閣発足直後の10月に中国、韓国を相次いで電撃訪問し、小泉政権時代に途絶えていた両国間の首脳会談を実現させ、互恵関係を表明するなど、両国との関係改善に直ちに取り組みました。この間、北朝鮮による地下核実験が実施されましたが、日本政府は、安倍首相の強いリーダーシップのもと、私も首相の国内不在時には首相臨時代理として、各国に先駆けて日本単独での制裁措置を発動するとともに国連安保理での決議採択を主導し、主張する安倍外交を展開しました。
戦後レジームからの新たな船出
安倍改革の目指すところは、政権公約でも示されている政治のリーダーシップの確立による「戦後レジーム(体制)からの新たな船出」であります。21世紀に入り、中国・インドの勃興や民族紛争の多発など、世界のグローバル競争が激化する中で、これまでのわが国の立脚点であった戦後レジームは、もはや過去のモデルになってしまいました。日本は今、戦後レジームの中核を成してきた官僚主導の開発モデルから脱却し、「日本の強さ」を早急に再構築することが喫緊の課題となっています。私は、外務副大臣時代にその必要性を痛感し、世界で活躍する各界有識者による30人委員会を立ち上げ、国際社会での日本の存在感を自らの実力に見合ったものへ高め、日本の伝統と革新性を発信し、国際秩序形成の指導力を発揮できる「リーダーシップをもつオープンな日本」を提言しました。
美しい国づくりへ全力投球
安倍政権では、目下、こうした基本的認識のもと、経済成長、再チャレンジ推進、教育再生、イノベーション25などの会議を十二分に活用しつつ、具体的な成果を早期に実現すべく取り組みを一層強化しているところです。昨年の臨時国会では、59年ぶりとなる教育基本法改正や防衛省昇格などの法案が成立しました。また、道路特定財源については、関係団体や党内の抵抗にあいながらも国民負担の最小化のために道路財源を聖域とせず、道路歳出を上回る税収を一般財源化するための合意が得られ、「真に必要な道路」の中期整備計画を19年中に作成することも決まりました。
本年は亥年、安倍首相が描く新しい国のかたちである「美しい国」の実現へ、さらに力強く前進できるように、私も官房長官として全力投球して参る所存です。
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