2001/02/24
やすひさの瓦版(第46号)

昨今の政策や事件を見ると、改めて「この国の土台を再構築しなければ大変な事になる」との思いを深くします。昨年の政局時の思いと同じですが、いよいよ待ったなしだ、との危機感が増しています。
KSD問題では相当数の自民党員が人為的に作られていることが表面化し、「政党政治」の基本が崩れました。外交機密費問題では、官僚組織内の腐敗に加え機密費を使ってきた政治家への信頼性も揺らぎ、永年こうした不正を放置してきた国会の機能不全も明らかになりました。また、えひめ丸事故では、総理や政府の危機管理意識や体制の不充分さが確認されました。さらに検事による判事への情報漏洩問題は、この国の三権分立が確立されていない事を露呈しました。一方、私が自民党外交部会長を経験し、わかったことは「この国の外交政策はどこで作られているのか不明確。少なくとも首相官邸ではない」という事。加えて、市場からのシグナルを無視し、根本原因には迫らず、「市場による企業の通信簿」でしかない株価を人為的に「正しい水準」にしようという、まるで社会主義のような株価対策を作る与党3党。将来不安が個人消費を抑制している事は最早常識でありながら、財政再建を含め根深い問題には正面から取り組んできていません。
こうした問題への共通した解決策は、国民の代表たる国会議員が本当のリーダーシップを発揮し、国家の土台を再構築し、目先の問題に振り回されず困難をも直視し、国民との率直な対話に基づきながら生活や仕事の将来が見通せる政策を作るしかありません。私は派閥抗争とは一線を画し、強く美しい日本、誇れる日本創造の為、政治家の原点を踏まえながら、これまで通り真の同志とともに自らの役割を果たし続ける覚悟です。
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