2000/09/07(木) NO.72号
あくまでも筋を通したい日中関係
先般来、もめにもめた中国の調査船・海軍艦艇の日本近海での活動問題および対中特別円借款問題などについて、午後1時から外交部会を河野外相を迎えて開催。冒頭外相から25分ほど(約束の10分より長すぎて、意見交換ができなかった!)訪中などについて報告があり、そのなかで「海洋調査についての新たな枠組み構築について合意してきたのに、一昨日から今朝未明にかけ、ふたたび中国の調査船が出没するとは理解に苦しむ」との指摘もありました。
なんと2時間の激論の末「問題の借款に関するこれまでの経緯や今回の河野外相と中国政府との間での話し合いの進展を踏まえ、対中円特別借款2件を供与することとする。ただし、調査船の活動に関する新たな枠組みの早期構築に向け、両政府の最大限の努力を要望する」ということとなりました。私は、「新たな枠組みに関する話し合いに相当の進展を確認できた時点で借款供与を行う」と考えていましたし、参議院の片山国対委員長や武見議員が同様の意見をもっと強く主張されましたが、「借款と調査船活動問題をリンクさせるべきでない」との考えが部会の終盤になって多数を占め、結局上記のような結論になってしまいました。
その後私の部屋に片山議員から強烈なお叱りと抗議の電話を頂きました。部会終了後私は飯村経済協力局長に対し、電話で「今日の部会の雰囲気はご覧の通り両問題をリンクさせるかどうかについては二分されており、新たな枠組みに関し、何らの進展も無いうちに交換公文に署名をしたならば、私は部会の議員各位に対し責任を果たせないことになるので、その際は外交部会長を辞任する覚悟なのでお含み置き頂きたい」と申し上げましたし、後刻別件でおいでになった在京中国大使館の参事官に対しても全く同じ言を申し上げ、大使にお伝え頂くようお願いしました。
部会においても、日中友好関係が日本にとっても極めて重要であることについては全員一致していますが、それでもわが国の主権国家としての筋は通すべきだと思います。腹を割ってお互いに主張し合える関係が大事なのではないでしょうか?
なんと2時間の激論の末「問題の借款に関するこれまでの経緯や今回の河野外相と中国政府との間での話し合いの進展を踏まえ、対中円特別借款2件を供与することとする。ただし、調査船の活動に関する新たな枠組みの早期構築に向け、両政府の最大限の努力を要望する」ということとなりました。私は、「新たな枠組みに関する話し合いに相当の進展を確認できた時点で借款供与を行う」と考えていましたし、参議院の片山国対委員長や武見議員が同様の意見をもっと強く主張されましたが、「借款と調査船活動問題をリンクさせるべきでない」との考えが部会の終盤になって多数を占め、結局上記のような結論になってしまいました。
その後私の部屋に片山議員から強烈なお叱りと抗議の電話を頂きました。部会終了後私は飯村経済協力局長に対し、電話で「今日の部会の雰囲気はご覧の通り両問題をリンクさせるかどうかについては二分されており、新たな枠組みに関し、何らの進展も無いうちに交換公文に署名をしたならば、私は部会の議員各位に対し責任を果たせないことになるので、その際は外交部会長を辞任する覚悟なのでお含み置き頂きたい」と申し上げましたし、後刻別件でおいでになった在京中国大使館の参事官に対しても全く同じ言を申し上げ、大使にお伝え頂くようお願いしました。
部会においても、日中友好関係が日本にとっても極めて重要であることについては全員一致していますが、それでもわが国の主権国家としての筋は通すべきだと思います。腹を割ってお互いに主張し合える関係が大事なのではないでしょうか?
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