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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2000/11/18(土) NO.88号 

問題の本質を見失うな

 昨日夕刻、松山空港に降り立つと、テレビなどのインタビュー。「加藤さんと行動を共にする」と言ったが、今朝の地元紙は「山本公一、塩崎恭久は不信任案に賛成」との大きな見出し。うまく表現するものだなあ、と感心した。
 
 昼から塩崎後援会幹部や二人の支援者によるミニ集会で私の考えを話し、皆さんの意見を聞いた。「閉塞状態の日本の現状に風穴を開けるため、捨て石になる覚悟で行動したい。自民党から離党はしない。加藤新党もない。ただ現内閣には代わってもらい、日本が抱える根深い問題解決に正面から取り組む」と説明すると、多くの方々は「混乱はできるだけ回避してもらいたいが、ここまで来れば信念を通すべき」との考えを示された。慎重だろうな、と思われる先輩方にも電話してみても、「ここまできたら、加藤さんといっしょに行動すべきだ」とのことで、いささか拍子抜けの感がするぐらい皆バックアップしてくださっている。夕方行った大街道一番町口での街頭演説の反応もすこぶる良かった。
 
 その一方東京などでは「内閣不信任案賛成」の可能性に対し「自民党除名」「離党勧告」果ては「加藤、山崎先行除名」など、レベルの低い脅しを込めたとげとげしい言葉が飛び交い、まるでヤクザの喧嘩状態。これがG7先進国のひとつの国の政治レベルか、とうんざりする。今回の決起で加藤氏が「日本の構造改革」の重要性を唱えているのに主流派は「政権維持と反主流派の粉砕」程度で、何らの政策も提示していない。森首相も「景気になお問題があるときに混乱を党内に持ち込むことは許せない」とご立腹のようだが、今回の一連の動きの中で示された本質問題である「今手を打たねば日本の明日はない」という点を全く理解されていないと思う。ちょっと難しくなるが、今回の「政局」は「政策政局」であって、従来型の「政権奪取」「国取り」と言った単なる権力闘争ではないのだ。ここを忘れて権力抗争をするのは不毛なことだ。