2000/04/07(金) NO.30号
債権放棄・債務免除にはルールがいる
今朝の新聞を見て驚きました。「そごうが6400億円の債権放棄要請へ」との見出し。はじめは「640億円か」と他の記事へ目をやるところでしたが、なっ、なっ、なんと、6400億円ではないですか!?
2年前の金融再生トータルプラン策定の際、「平成の徳政令」が議論の対象になりました。しかしその際には、「いくらバブルの傷が深くとも、徳政令はないだろう」とし、債権放棄には正式手続きが必要で、とりあえず「不動産関係権利等調整委員会」を三条委員会として設け、ルール作りをすることにしましたが、民主党の反対で、同スキームは実現しませんでした。その代わり、アメリカのチャプター11に似た再建型倒産法制である「民事再生法」を先国会で成立させました。
ところが、今回は法的手続きなしの債権放棄・債務免除。それも四捨五入すれば一兆円という巨額。果たして実現するのでしょうか?
もし実現すると、みんな「俺も借金をまけてくれ」と言いたくなりませんでしょうか?
日本はルールを重んずる法治国家のはずです。
2年前の金融再生トータルプラン策定の際、「平成の徳政令」が議論の対象になりました。しかしその際には、「いくらバブルの傷が深くとも、徳政令はないだろう」とし、債権放棄には正式手続きが必要で、とりあえず「不動産関係権利等調整委員会」を三条委員会として設け、ルール作りをすることにしましたが、民主党の反対で、同スキームは実現しませんでした。その代わり、アメリカのチャプター11に似た再建型倒産法制である「民事再生法」を先国会で成立させました。
ところが、今回は法的手続きなしの債権放棄・債務免除。それも四捨五入すれば一兆円という巨額。果たして実現するのでしょうか?
もし実現すると、みんな「俺も借金をまけてくれ」と言いたくなりませんでしょうか?
日本はルールを重んずる法治国家のはずです。
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