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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2001/01/21(日) NO.119号 

久し振りのTV出演

 東京地方で大雪が予想されたため、急遽昨晩のうちに上京。久し振りにサンデー・プロジェクトに出る。テーマはKSD問題で、与野党の幹事長さん達の後、石原、高市、下村代議士と共に「若手代議士」のコーナーに出演。この際溜まった膿は全て出すべし。官房の外交機密費も然りだ。
 
 撚糸工連事件、砂利船汚職事件、リクルート事件などでは当時の野党議員が有罪になったが、そもそも権力により近い与党には汚職はつき物で、古今東西を問わずクラシックな犯罪。問題解決のメニューは(1)いかに倫理観の高い政治家を選ぶか、(2)いかに汚職の発生を予防する仕組み(制度・法制)を作るか、しかなく、これらに長けている国が「民主主義の熟度」が高いと言えよう。
 
 ではどのようにしてこれらを日本で実現するか。ポイントは、政治家を「天日に晒す事」だ。
 
 まず、衆・参とも選挙の洗礼を受ける人の公認は「予備選挙」を経る事を原則にし、その事によってより倫理観の高い人を候補者とする。
 
 ただし、[1]不正のない、透明、公正、公平な予備選挙が実施される事が担保される法制面を含めた枠組みを確立する、[2]この公正な予備選挙体制を作るにはかなり時間を要するためそれまでの間、現在自民党内の公認決定の最終機関である「選挙対策小委員会」を民主化する。すなわち現状この小委員会では派閥代表が派閥の利害をぶつけ合い、最後は執行部が公認を決めるような、まさに「自民党的な場」である。これを、半数ぐらいは外部の識者を入れ、政治家も派閥代表にせず、「国家、国民のためになる人を公認するオープンな場」にしてはどうだろうか。もちろん最終決定は幹事長なり、総裁が行えば良い。「11月政局」で一番利いた脅しはこの「選対小委」での公認と選挙区支部長の決定であることを考えてみれば、自民党内民主主義の復活はここがポイントかも知れない。当然「予備選挙」が制度化されれば、党本部ではなくそれぞれの地域が決定権を持つこととなる。
 
 又、比例代表制では、参議院では「非拘束名簿方式」にしたので、順位決定の問題は消えた。衆議院の比例の順番については、原則それぞれのブロックで決めるがその場をまず選対小委と同様に改革し、決めきれない時はやはり上記の選対小委で決定しているので、これをオープンな場にする事で国民の理解を得る。

 なお、(1)政治資金の出も入りもより透明にすると共に、法の執行をより厳格・強力にする一方、(2)平常時の議員活動をインターネット等を通じて透明化することも重要ではないか。
 
 すなわち、[1]本会議、委員会の出欠状況、[2]国会質問のポイントの公表、[3]法案等への賛否の公表、などは、すぐにでも衆・参の規則として実施できるはずだ。議事録は見ようと思えば見れるが、そんな長いものは国民も読みたくないだろうし、質問のポイントが公になっていれば、その裏で金の受け渡しを行うには相当度胸がいるようになるはずだ。また、国会を常にTVで公開していくべきで、現在の「C-ネット」(米国の「C-スパン」の日本版)を拡充・普及させるべきだ。