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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2001/04/06(金) NO.153号 

NGOをもっと活用し、外交に幅と深みを

 昨年末のNPO税制改正を控え、私が部会長を務めていた外交部会に複数のNGOを招いて税制改正要望を聴取したのを契機に、今後NGOをもっと活用し、外交に幅と深みを持たせるべきだ、との認識のもと「国際的NGOに関する小委員会」を立ち上げたが、今年最初の委員会を開催。
 ジャパン・プラットフォーム、ピース・ウィンズ・ジャパン、JEN、ワールド・ビジョン・ジャパン、日本国際ボランティアセンター、JANIC などにおいでを頂き、インドの震災救援、モンゴルの雪害救援、北朝鮮での活動振りなどを聞く。
 日本が国連など国際機関に多額の貢献をしていながらその資金が結局外国のNGOに行ってしまい残念な思いをしている、との指摘があった。また、ジャパン・プラットフォームは立ち上げて初めて今回インドの震災で活躍したが、外務省、企業、NGO等との間の連携強化への期待も示された。また、昨年11月に東京で、日本のNGOが中心となって、ピョンヤン駐在のUNDPやUNICEFの代表も招聘して会合を行ったが、その際招待した日本の外務省アジア局からは出席者がゼロだったことを聞き、小委員会にいた経済協力局からの出席者に真意を正したところ、「他局のことなので調査の上報告する」とのこと。外務省には「NGOは経済協力局マター」との認識が強いが、これは「NGOを活用してどのようにして日本の外交に幅と深みを増すか」との問題ではないか。ましてや国交のない北朝鮮。どのようにして不安定性を少しでもおさえながら国交回復問題を解決するかを考えるのがアジア局の仕事ではないのか?NGOの人達が「意見・情報交換の場をもっと持って欲しい」との希望をおずおずとおっしゃることがないように外務省全体としても考えて欲しい。
 最後にピースウィンズの大西代表が「国会議員の皆さんにも、命が危ういような場でのNGOの活動振りを見に来て欲しい」と要望。「どこが適当か?」と聞くと「アフガニスタンか北朝鮮」との応え。昨年50万トンの米支援を決めた時、「この米がちゃんと飢餓に苦しむ人々に届いているかどうかを、決定時の外交部会長としてモニターするため現地に参ります」と党政策審議会で約束もしており、「是非自民党国会議員で北朝鮮に行ける様、外務省は検討して頂きたい」と締めくくった。