2001/05/11(金) NO.168号
国会の怠慢が問題視されたハンセン病訴訟
熊本地裁は今日、約三年間審理してきた「ハンセン病違憲国賠訴訟」に関し、原告勝訴の判決を下した。私は96年4月に参議院厚生委員会メンバーとして「らい予防法」を廃止させたが、今回の判決は、行政府のみならず、国会の責任を認める極めて踏み込んだ判決を言い渡した。遅くとも昭和35年には隔離規定の合理性の根拠がなくなっていたのに、その法律上の隔離規定を昭和40年以降になっても改廃しなかった「立法の不作為」につき、国家賠償法上の違法性および過失を認めるのが相当、とした。判決を聞いた瞬間、「あっ、日本の司法も、そして三権分立も、捨てたものではない時もあるんだ!」と思うと共に、国会議員が絶えずあらゆる問題にアンテナを張り、立法府としての責任を果たす努力をすべき事につき再認識した。
患者、元患者の平均年齢74歳の重い事実を踏まえ、今後国としては控訴せず、真摯な謝罪と償いをすべきだ。我々国会議員の最大の償いは世の中の動きに合った立法活動を一層心がける事だ。川田悦子代議士のアピールにもあるように、我々国会議員は誰よりも「人間の尊厳」を尊重しなければならない。
患者、元患者の平均年齢74歳の重い事実を踏まえ、今後国としては控訴せず、真摯な謝罪と償いをすべきだ。我々国会議員の最大の償いは世の中の動きに合った立法活動を一層心がける事だ。川田悦子代議士のアピールにもあるように、我々国会議員は誰よりも「人間の尊厳」を尊重しなければならない。
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