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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2001/05/02(水) NO.164号 

「アメリカのお母さん、弟」と水入らず

 8時の朝食会から日米国会議員会議が始まる。場所はすべて米国側メンバーの一人が委員長を務める米国議会下院司法委員会室。ただし同じ委員会でも複数部屋がある事を知った。
 朝食は一番小さい部屋。会議は中くらいのサイズの部屋、夜のディナーはクリントン大統領の弾劾裁判が行なわれた一番大きく格調のある部屋。入り口には「食べ物持ち込み禁止」と書いてあり、日本と同じだが、委員長の裁量でちゃんと食事ができるようになっているところが日米の差だ。日本の国会ももっと粋な計らいをすればいいのに。国会では昼の委員会理事懇談などにしょっちゅう使う委員長室でさえ昼食にうどん、蕎麦、味噌汁、カレーなど液体ものは禁止。ましてや委員会室そのものは食べ物は全くご法度だ。
 
 午前中は日米の政治状況について報告と議論。小泉さんの今後についての質問が多かった。午後は両国の経済問題。米国が京都議定書からなぜ離脱したか、非難を込めて議論。ゴア副大統領があれだけ熱心で、国家としてもサインしたが、議員の間では通るはずもないことはかなり早い時期から明らかだったという事を米国側参加議員から聞いてまず驚いたが、ブッシュ大統領も、離脱の理由や代替案の提示もなしにとりあえず離脱する事だけ言ってしまったようで、対中国・朝鮮半島政策にみられるように、どうもクリントンさんとの違いをまず出す事に執着している側面も強いとのこと。
 
 昼食は会議を抜け出し国防大学国家戦略研究所プリスタフ上級研究員と共にする。初対面ながら、昨年の外交部会長の際の対中特別円借款停止問題などを話すうちに極めて打ち解けた昼食となった。前日ブッシュ大統領がミサイル防衛構想に関する演説をしたばかりだったので、有意義な対話になった。今回TMD、MNDの隔てなく包括的な構想を大統領を打ち出した事、同盟、友好国に説明に回る事などを評価していた。また、落下中のミサイルへ命中させる事はかなり難しいが、上昇段階で撃ち落すTMDは基本的に技術的に可能とのこと。「外交機密費」を使わないよう、大使館ではなく私自身が昼食代をカードで払う。
 
 夕方、今月末カリフォルニアで結婚式を挙げる予定の、高校時代1年ホームステイした家庭の弟と会う。ワシントン在住。20年振り?既に「できちゃった結婚」で奥さん(環境問題の弁護士)と子供(一歳の男の子)も一緒だったが、丁度カリフォルニアからお母さんも来ていて、水入らずとなった。記念撮影!!
 来る前に妻と一緒に道後温泉商店街のおみやげ物のお店で選んだ椿の花を真中にデザインした伊予絣のランチョンマットセットを結婚祝に進呈、お母さんには、やはり伊予絣の手提げバッグの可愛いのをプレゼント。喜んでくれた。