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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2001/03/11(日) NO.141号 

障害者の立場を体験

 今日は恒例の「第3回丹頂会ひな祭りの集い」。約300人の女性パワーが集合し、自慢の演技を披露して頂いた。皆うまい!!
 私はふたこま出演。出陣をする武田信玄の役と、妻の歌う「津軽海峡冬景色」に合わせて女装(着物+かつら!)で踊る役。女装は結構受けた。会場中を回り、つぶらな「厚化粧」に「可愛い」「色っぽい」との高い評価を頂く。これは「商売替え」かな?!
 
 昨日、「聴覚交流サロン 盲聾者交流」に参加する。視覚障害者、聴覚障害者、ならびに双方の障害を持つ盲聾者、そして健常者が参加。視覚障害者用のパソコンを初めて見た。視覚障害と聴覚障害を併せ持つと、パソコン、点字用アダプターなどセットで50万円ぐらいかかるが、補助が出るそうだが、どちらか一方の障害だけだと補助はゼロとのこと。調べてみよう。
 「盲聾状態体験」をする。耳栓をした上で雑音が出るウォークマンをヘッドフォンで聞き、全く外界の音を遮断。さらに目隠しをする。最初は立っているだけで少しフラフラする。ガイドヘルパーの腕にひかれ、おそるおそる歩き始めるが、恐い!こんなに暗く、不安で、なおかつ手や足で探っても、頭がガーンと何か出っ張っているものに当たるかもしれない恐怖感があるとは知らなかった。ガイドヘルパーや盲導犬の重要性も今日の体験でさらにわかった。
 
 夕方、重症心身障害児のお母さん方二人と会う。何度か勉強会を重ねており、宿題の応えを説明。かねてから毎日の通学、通院、リハビリ、そして急な容態変化への対応の際の現施設での不便さ等々のご苦労を聞いているが、想像以上の大変さ。
 今は全国でも北九州市に1ヶ所だけしかない「総合療育センター」的な施設がどうしても必要との考えだ。今日は、二人のうちの一人が手書きしたそのイメージ図をカラーコピーで頂く。お母さんとしての気持ちのこもったデザインだ。「施設」「教育」「診療」「訓練」「地域交流」「作業所」など「障害者のトータルな生活」がそこにうかがわれる。
 これまでもっとも知られてこなかった世界だろう。しかし愛媛県だけでも家庭に閉じこもっているケースを含めれば200人とも400人ともいわれている障害者数だという。県とも連携して、愛媛をこうした障害者にもやさしい県にすると共に、全国的に何とかしなくては。