2001/08/10(金) NO.205号
中国から日本をカバーする時代が到来!?
世界の企業業績や億万長者の資産・所得番付けなどで良く知られているアメリカの雑誌「フォーチュン」の北京支局長がインタビューに来た。テーマは事前連絡によれば小泉改革についてであるが、開口一番私から「なぜ日本のことを北京支局長がわざわざカバーするのか?」と聞いてみた。なんと驚いた事に、同誌は東京支局を昨年閉じ、北京に支局を開設し、今後日本の事は北京支局がカバーする体制にしたそうだ!
William Powell というこの男、「海外プレスクラブ賞」や「ナショナル・プレスクラブ賞」などそこそこ賞も取っている切れ者の感じ(後刻わかったが、奥様は日本の某大手商社の会長のお嬢様とのこと)。彼曰く「13億人の人口で2500万人以上の失業者を抱え、国営企業というお化けのような存在にも拘わらず、中国政府のリーダー達は勇敢にも遂にWTOに参加し、『外圧』を巧みに利用して中国を変えようという壮大な実験を始める決意をした。中国は確実に変わりつつあって、極めて興味深く面白い!その一方日本は、自分が東京に駐在していた94年頃と今日の日本とを比べてみても、驚くべき事に何一つ変わっていない!!」
実にショックだ。変われない日本への海外からの批判はこれまで何度となく聞いてきたが、半ば日本を見捨て、アジアでの期待を中国へかけるここまではっきりした実際の行動に直面するのは初めてだ。心情を通り過ぎ、行動で示す「ジャパン・パッシング」そのものだ。いや、殆ど「ジャパン・ナッシング」と言える。
この流れを逆転するには、日本自身が本当に変わる事しかあり得まい。小泉総理の唱える構造改革に、いよいよ本格的な魂を入れていかねばならない。それも早くしなければならならず、マーケット関係者によれば、最近「市場決着」という言葉が証券市場でささやき始められているそうだ。市場で日本経済が外国資本などに決着をつけられてしまう前に、日本が自らの手で問題解決し、決着をつけなければならない。政治と政府の無為無策によって国民をこれ以上犠牲にするわけにはいかない。
William Powell というこの男、「海外プレスクラブ賞」や「ナショナル・プレスクラブ賞」などそこそこ賞も取っている切れ者の感じ(後刻わかったが、奥様は日本の某大手商社の会長のお嬢様とのこと)。彼曰く「13億人の人口で2500万人以上の失業者を抱え、国営企業というお化けのような存在にも拘わらず、中国政府のリーダー達は勇敢にも遂にWTOに参加し、『外圧』を巧みに利用して中国を変えようという壮大な実験を始める決意をした。中国は確実に変わりつつあって、極めて興味深く面白い!その一方日本は、自分が東京に駐在していた94年頃と今日の日本とを比べてみても、驚くべき事に何一つ変わっていない!!」
実にショックだ。変われない日本への海外からの批判はこれまで何度となく聞いてきたが、半ば日本を見捨て、アジアでの期待を中国へかけるここまではっきりした実際の行動に直面するのは初めてだ。心情を通り過ぎ、行動で示す「ジャパン・パッシング」そのものだ。いや、殆ど「ジャパン・ナッシング」と言える。
この流れを逆転するには、日本自身が本当に変わる事しかあり得まい。小泉総理の唱える構造改革に、いよいよ本格的な魂を入れていかねばならない。それも早くしなければならならず、マーケット関係者によれば、最近「市場決着」という言葉が証券市場でささやき始められているそうだ。市場で日本経済が外国資本などに決着をつけられてしまう前に、日本が自らの手で問題解決し、決着をつけなければならない。政治と政府の無為無策によって国民をこれ以上犠牲にするわけにはいかない。
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