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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2001/07/13(金) NO.201号 

低下著しい日本の労働技術力

 香川県から金融関係の親しい友人が我が事務所に遊びに来てくれた。積もる話の中で聞いて驚く話題を2つ。
 
 昔、焼き鳥屋でよく見かけた赤い団扇。この由緒正しき日本の団扇を作る技術が最早日本にはなく、中国でしか作れないと聞いて、ショックを受けた。竹を細く切り裂き、その分かれ目のちょっと上を上手に糸で縫って広がったままにする技術。さらに、広がった竹の先、すなわち団扇の外周を怪我などをしないように丸く紙で包み込む技術。いずれももう日本人でできる人はいないとのこと。しかも今では香川県の日本人の労働力ではプラスティックの団扇しか作れないそうだ。それも日本人労働者は単に機械のボタンを押すだけとのこと。本当ならさびしい限りだ。ちなみにこのジャンルでの日中給与格差は10倍から15倍とのこと。
 
 一方、いっとき建設現場などでの単純労働市場への外国人労働者参入が問題になっていたが、最近は現場の仕事をするうえに、会社のパソコンなどを使った日常事務も十分こなせる外国人が増えてきているとのこと。外国人労働者の参入を阻んできた日本でも、従来日本人が担ってきた仕事を日本人自身がこなせる能力がなくなり、賃金との関係もあって徐々に外国人にとって代わらざるを得ないかもしれないとのこと。入管の担当官も、どの程度の労働力まで外国人に開放すべきか我が友人に尋ねてくるようだ。
 
 いずれの話題にも共通する事は、日本のこれまでの教育などの結果としての労働の質と倫理観の問題ではなかろうか。単純な「ゆとり教育」は日本人のパワーアップに結びついてきていない。深刻だ。50年かかって起きてしまった事を戻し、逆転するのに一体何年かかろうか?「週5日制」で大丈夫か?

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