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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2001/09/30(日) NO.227号 

「第一養護」の運動会にて考える

 運動会シーズンなのに朝から雨だ。お邪魔する予定だった2つの学校の運動会は延期になったが、もともと体育館の中で開催されるはずだった愛媛県立第一養護学校の運動会は予定通り9時間半から重信町の体育館で始まった。肢体不自由児、重症心身障害児のための養護学校だ。
 恥ずかしながら、今回はじめてお邪魔する。この2年ぐらい、肢体不自由児、重症心身障害児のお母さん方と勉強会を行ってきて、今日は別に正式案内も無いが、「来てみれば」、とお母さん方に誘われるままに来た。
 校長先生などのご挨拶の後、選手宣誓。4人の生徒がワイヤレスマイクをティーシャツに着け「熱き闘い21―キラリ輝く青春の汗―」との今年のスローガンのもとに頑張る事を立派に宣誓。そしてなかなか勇ましい赤組白組向かい合ってのエールの交歓。生徒一人一人の能力一杯に力を込めてエールが交歓された。リーダーは体格もたくましい。
 プログラムのトップは「全校体操」。背の高い高等部の生徒がリード役となり、まず元気に「補助イス解除!」と号令。今日は介助者がマンツーマン体制でおり、殆ど全員が床に降り、あるいは降ろしてもらい、介助を受けながら、それぞれに見合った体操を音楽に合わせて行なう。
 次の中高選抜の短距離走も見せて頂いた。スタート地点が生徒の障害度に合わせてバラバラに設定されているが、うまくしたもので、最後のゴール前ではレースが伯仲するようになっていて、大いに盛り上がる。
 かつて知的障害児のお母さんたちからも「なぜ愛媛県だけが自分たちの子供達が通う学校を『第一(重度障害)』とか『第三(知的障害)』とか番号で呼ぶの?『石鎚養護学校』とか『伊予柑スクール』とか、せめて意味のある名前をつけて欲しい」と言われた事がある。その通りだなー、という事を今日改めて感じた。短距離走のスタート地点が生徒一人一人によってそれぞれ異なるように、一人一人は全て単位は「人間個人」であり、重度障害といっても手足の機能がしっかりした生徒から、全く車椅子から降りられない生徒まで、皆異なる。それぞれ個性ある人間として当然尊重されなければならないはずだ。人間を番号で分けるのはいかがだろうか。知事や県当局に改めてお願いしよう。
 帰る間際に、PTA会長の徳永さんのお子さんの担任の先生が、私の二男が松山東高等学校でサッカーを通じてお世話になった先生だったことがご挨拶を受けてわかった。何と定年まであと1年という今年、自ら希望されて第一養護学校に移られたという。きっと深く考えるところがあったのだろうなあ。

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