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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2002/12/30(月) NO.305号 

身近に素晴らしい方がいた

 2週間ほど前、高山良二さんという方からメールを頂いた。自衛隊定年退官後カンボジアで不発弾処理、地雷除去のNGOを立ち上げ、現地副代表として活躍中だが、年末年始だけ松山市の隣町砥部町のご自宅に里帰りされる、という。
 今日、そのご自宅を訪問し、高山さんからいろいろお話をお聞きし、感動する。92年にPKOでカンボジアに派遣されて以来、ご本人曰く「カンボジア病」にかかり、今年5月に定年退官して、その3日後にはもうカンボジアに向け出発していたそうだ。何と、私の地元である松山事務所の前事務長、嶋岡さん(自衛隊出身、元愛媛県隊友会長)の部下だったそうで、自衛隊関係の会合で私がこの8月に妻とカンボジアの地雷原に行き、英国陸軍経験者が中心となったNGO である HALO TRUST にお世話になった話を嶋岡さん経由で聞いておられたようだ。世界は狭い!
 高山さん達が立ち上げたNGOはすでに何回かマスコミで紹介されているが、「日本地雷処理を支援する会」(JAMS: Japan Mine Action Service)といい、10人余りの自衛官経験者が本年6月に正式発足させたもの。皆の退職金を持ち寄って始めたそうだ。素晴らしい事だ。この7月から12月23日までに3372発の不発弾を処理している。来年半ばからは地雷処理も本格化するそうだ。早速私も正会員になった。
 同NGOの「設立趣旨」にも書いてあるが、地雷処理そのものを実行する世界のNGOは軍歴経験者が中核となったNGOだけだ。さらに、例えばカンボジアでもPKOの後、各国は地雷除去の為に兵士を残したが、日本の場合は憲法上の制約などから完全撤退してしまい、現地からの期待に応えられないままできた。そしてJAMSのメンバーは「今や、国際協力に関する日本国民の意識は、著しく変化し、自衛隊経験者が中心となったNGOが設立されても、国の内外から誤解を招く事もなく、その真意が正しく理解される時期が到来したものと判断するに至った」という。これまでの日本の安全保障政策のあり方の難しさがそのまま出ている。
 
 早速1月20日国会開会の週に、JAMSに皆さんに自民党本部までおいで頂き、私のNGO小委員会で活動報告をして頂くこととした。ホームページは http://www.jmas-ngo.jp です。皆さんもご覧下さい。
 
 これが本年最後のメッセ-ジになると思います。本年も大変お世話になりました。
来年も精一杯責任ある政治の実行に努めて参りたいと存じますので、宜しくお願い致します。
2003年が皆様にとって素晴らしい年になりますように!