2003/02/08(土) NO.317号
気道と食道が合流する唯一の動物、人間
訪問歯科診療を松山でやっておられる歯科医師の先生の診療所で勉強会。訪問診療車も見せて頂き、いろいろ発見。地域医療・福祉での口腔ケアの大切さを改めて再認識する。
高齢者に嚥下(誤嚥)性肺炎の発症が多いことは知っていたが、人間だけが気道と食物の通る管が合流していることは知らなかった。これがゆえに、入れ歯のお手入れ不足や知識不足で口腔ケアが全く不十分な高齢者に嚥下性肺炎が多い、というわけだ。動物は危険を回避できるよう、気道と食道が異なるため、食べながらでも呼吸ができるようになっているし、もっと驚いたのは、人間の赤ちゃんも最初の半年くらいは、気道と食道が異なるいわゆるダブルトラック状態で、その後気道と食道が合流するのだそうだ。知らなかった。もっとも、この先生も結構最近まで知らなかったと言うから、またまた驚きだ。昨年冬、うちのおばあちゃん(妻の母)が肺炎で二ヶ月ほど入院を余儀なくされたのもおそらくこの嚥下性肺炎だったに違いない。
結局、地域歯科医療において、とりわけ高齢者のために口腔ケアにもっと重点を置く運動が不可欠だ、ということだ。一番は子供の時から徹底することだろう。日本人は口腔衛生など口に関することにあまりにも無頓着すぎる。きちんとお手入れができていれば、良好な対人関係を保つことになり、加えて本人の健康のためになる。医療費を良い意味で節約するには、まず医療が必要にならないよう、予防に力を入れることだ。
高齢者に嚥下(誤嚥)性肺炎の発症が多いことは知っていたが、人間だけが気道と食物の通る管が合流していることは知らなかった。これがゆえに、入れ歯のお手入れ不足や知識不足で口腔ケアが全く不十分な高齢者に嚥下性肺炎が多い、というわけだ。動物は危険を回避できるよう、気道と食道が異なるため、食べながらでも呼吸ができるようになっているし、もっと驚いたのは、人間の赤ちゃんも最初の半年くらいは、気道と食道が異なるいわゆるダブルトラック状態で、その後気道と食道が合流するのだそうだ。知らなかった。もっとも、この先生も結構最近まで知らなかったと言うから、またまた驚きだ。昨年冬、うちのおばあちゃん(妻の母)が肺炎で二ヶ月ほど入院を余儀なくされたのもおそらくこの嚥下性肺炎だったに違いない。
結局、地域歯科医療において、とりわけ高齢者のために口腔ケアにもっと重点を置く運動が不可欠だ、ということだ。一番は子供の時から徹底することだろう。日本人は口腔衛生など口に関することにあまりにも無頓着すぎる。きちんとお手入れができていれば、良好な対人関係を保つことになり、加えて本人の健康のためになる。医療費を良い意味で節約するには、まず医療が必要にならないよう、予防に力を入れることだ。
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