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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2003/01/26(日) NO.312号 

原田晃治さん、どうか安らかに

 かつて我が松山事務所でスタッフを勤めてくれていた青年から昨夜遅く携帯に電話があり、法務省民事局担当審議官、原田晃治さんが急逝したとの連絡を受ける。愕然とし暫し言葉を失った。通信社のウェッブサイト上の情報だった。テニスの後倒れた、という。何ということだ。未だに信じられない。
 
 原田さんは民事局で主に商法を担当し、ストックオプションなどの議員立法も、内閣提出の商法改正も、ここ数年の商法改正はこの人がすべてまとめてきたはずだ。昨年、太田誠一代議士から、自民党商法に関する小委員会の委員長を私が受けたときも、これから、良い意味で議論を重ねて商法改正を一緒にやろう、とお互いに誓い合った仲だった。毎日に近いほど議員会館の私の部屋に来てくれていた。背の高いスマートな男。決して感情に走ることなく、常に礼儀正しく冷静に物事を語ってくれる人だった。「この人となら一緒に仕事ができるな」と思える裁判官出身官僚だった。もう、あの笑顔が見られないと思うと、残念でならない。
 
 ある日、原田さんが「私は塩崎先生の似顔絵がある先生のマウスパッドで仕事をしているんです。意見が対立したときは、先生の顔をぐるぐるマウスでなでていますよ!」と、ニコニコしながら言ってくれたときは本当に嬉しかった。そのときの笑顔が忘れられない。
 
 これからも商法の大掛かりな改正が待っている。原田さんなしでこれをやると思うと、気分が重い。原田さん、天国からいろいろ意見を送って来て欲しい。お願いします。30日のご葬儀にはお別れを言いに行きます。
 
 原田さん、どうか安らかにお眠りください。合掌。