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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2013/06/02(日) NO.761号 

女性が働き続けられるように

 昨日、かつて中選挙区時代に私の選挙区だった怱那七島を擁する旧中島町で、「自民党松山支連・中島支部」設立総会があり、村上誠一郎代議士とともに記念講演。高速艇で40分程の瀬戸内海の島。一時的に自民党支部が休眠状態になっていたが、これからはこの支部をもとに再興する。

 中島行きの前に、松山空港近くに昨日立ち上がった松山初、と言われる事業所内託児施設「アロハ・エンジェルスクール」を見せて頂く。従業員45名ほどの健康食品会社を経営する女性が、従業員の中でも頑張るママたちのために定員25名で始めたもの。隔離部屋も作り看護師資格を持つ保育士さん常駐の病児保育が可能だ。珍しい。

 さらに、通常「ゼロ歳児保育」と言っても「10カ月児」からだが、ここは「2カ月児」から可能にしている。これまた、働くママにとってはありがたいはず。

 一時保育、一日保育、月単位保育、いずれも可能だ。初日の昨日は土曜日の午後だったが、数人の子どもたちが優しい保育士さんと楽しそうに遊んでいたし、ゼロ歳児も2〜3人預けられていた。おもちゃや子供用の机や椅子は、器用な女性保育士さんが温もりのある木製で、その場で作成中だった。英会話教室など専門性に富んだカリキュラムもある。

 企業の福利厚生施設として共同事業主を募集しているそうだ。また、助成金があるため、保育料は認可保育所並みにお手頃だが、預かる子どもの半数は事業所内で働く職員の子供でなければならず、ご近所に待機児童が沢山いるのに事業所と関係ない子供は関係する子どもと同数までしか預かれず、もったいない、とのこと。

 ここを少し工夫し、せっかくの保育サービスをより多くの人たちに享受してもらえば助かる頑張るママさんが多いのに、と、制度改正提案を頂く。こうした託児所には、子ども達と働くママさんのために、頑張ってもらいたいし、制度・政策提言をどんどん提案してもらいたいものだ。

 ところで、働く夫婦などがこうした託児所に支払う保育料負担は、児童手当によって国からの支援がなされている、という整理が日本の現状だろう。しかし、米英仏独などでは、今回の自民党・日本経済再生本部「中間提言」で私達が提案した「家事支援税制」(「現代ビジネス」参照)の枠組み内か、同様の枠組みで、こうした託児所等への保育料支払い費用などは、所得税から税額控除ないしは所得控除される税制優遇の対象として支援されている。

 資金使途が明確ではない現金給付の児童手当よりも、家事費用や保育費用を税制で支援する方が、財政的に効率的と思うが、どうだろうか。年末の税制改正に向けて、「家事支援税制」を一緒に考えた仲間などとともに検討したいと思う。