トップ > やすひさの独り言

やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

  • メールマガジン登録・解除
  • 全タイトル一覧
  • バックナンバー
2002/04/29(月) NO.276号 

ハーバードで学ぶ日本人学生に感銘

 松山市議選明けの今日、朝一番の便で羽田へ。成田まで飛ばし、11時過ぎの便でアメリカに向かう。シカゴ経由でボストン着。ハーバード大学行政学大学院(ケネディースクール、KSG)の学生さんからのお誘いで、KSGで講演とパネルディスカッションを行なう。
 ジョセフ・ナイKSG学長が私を紹介してくれ、約15分の基調講演。その後ボーゲル教授、川島元外務事務次官、オーバーホルト客員講師がコメント。続いてフロアーとのQ+Aセッション。
 基調講演では概ね以下の論旨でお話をした。わたくしがKSGで学んだ1980-82年当時、「日本モデル」は絶好調、「アメリカモデル」は超不調だったが、今は全く逆転。イチローや緒方貞子さん、あるいはイラク北部でクルド人難民キャンプをひとり取り仕切る20歳代半ばの日本人NGO女性スタッフなどのように、才能のある日本人は沢山いるのに国内で活かせていない日本。国内外を問わず多くの有為な人材が日本に集まり、そう遠くない将来、国際社会に再び「やはり日本モデルから学ぼう」と思ってもらうよう、日本のあらゆるシステムを変えなければならない。そのためには何といっても政治の強い意思が必要だ。
 変われない日本の現状に対し、多くの方々から意見や質問を頂いた。実は講演の前に、1時間半ほど、日本からKSGに来ている学生さん達だけと話し合う好機会に恵まれ、その多くの方々からも質問を受けたが、皆日本の将来を心から心配しており、感銘を受けた。「政策決定過程の大改革を含め、是非若い皆さんが帰国後国会議員に立候補してもらい、一緒に世直しをしよう」と私から強く訴えた。
 留学当時にはただのバス置き場だったKSGの隣の空き地に建ったチャールズホテルに泊まる。