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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2002/07/04(木) NO.285号 

住基ネット法施行一時凍結に賛同

 午後4時から議員会館の会議室で、櫻井よし子さん主催の「住民基本台帳ネットワークシステム法凍結要請の会」があり、参加。そもそも99年8月に制定されたこのシステムは、IT化推進や行政の効率性と国民の利便性向上に資する、ということで導入されることとなっていたが、私個人としては、プライバシー保護の観点からかねてから懸念が十分には拭い切れていない制度。今回、櫻井さんからのお誘いもあったが、あくまでも自らの判断で参加した。この8月5日に法の施行が決まっているが、これを当面3年間凍結しよう、というのが櫻井さんたちの運動だ。
 実はこの法律の附則に「施行に当たっては、政府は個人情報の保護に万全を期するため、速やかに、所用の措置を講ずるものとする」とされておリ、当時の小渕首相も、この制度の導入には、個人情報保護法案の成立が前提である旨国会答弁している。
 今回政府・与党は、話題の個人情報保護法案を提出はしたものの、大方の理解をいまだに得られず、今国会での成立は断念している。となれば、個人のプライバシー保護について国民が疑心暗鬼になっている訳であるから、ここは小渕首相のご発言通り、ひとまず住基ネットのスタートは遅らせるのが筋のはずだ。政府は法案提出で住基ネット導入に必要な「所用の措置を講じた」と主張しているようだが、成立もしていないものは「措置」とは言うまい。
 「要請の会」の席上、いきなり櫻井さんからマイクを回された上、住基ネット法施行凍結に関する議員立法の提出承諾書に署名を求められた。予想外で急なことではあったが、自分としては以下のような整理の下で、凍結に賛同することを決めた。
 すなわち、ここはまず個人情報保護の為の法律を、今回政府案提出に際して寄せられた様々な意見を踏まえ、国民の納得のいく形にする。同時に住基ネットについても、その内容の一層の明確化を図り、法制定当時の立法趣旨は大事にしながら、その後格段に進んだIT技術の下でも個人のプライバシー保護に問題を感じさせないよう最大限努力し、なおシステムに載せる内容も限定し、納税者番号のような他のシステムとの間で情報の分散(国民にとってはリスクの分散)を図るなど、時間をかけて工夫し、国民の理解を深めたうえで、今度はワンセットで法律制定をすべきだ。
 自民党からは、亀井静代議士など国会議員本人8名がこの会に参加したようだ。亀井代議士と考えを同じくすることは、少なくともこれまではあまりなかったが、正しいものは正しいのだ。10日ほど前に私は自民党行革本部事務局次長に5年ぶりに復帰したが、このポジションでも本件については詰めていきたい。
 会合後30分もたたずに担当官庁である総務省の政務官を務める河野太郎代議士が、一応別件で、ということで電話をしてきたが、私が署名した住基ネット法施行凍結法案提出承諾書のコピーをもう既に入手していた。おそろしく早い。彼だって政務官でなければ、きっと真っ先に署名していただろうに。「役人の言いなりになっちゃダメよ!」と言っておいた。
 
 何度となくディスカッション・ディナー等に呼んでくれたEU大使の離任レセプションが大使公邸であり、お別れを伝えに行く。そこで石原大臣と何日か振りに会う。短時間ながら立ち話しで政局等について濃い意見交換。石原さんが大臣になり、会う機会がめっきり減り、こんな形でのコミュニケーションが増えてしまった。いつのまにか政治家っぽい会い方になっている。まあ、これからはこんな中で友情を温めて行くのかも。
 宿舎の近くに結構いけるイタ飯屋があり、生ビールとアンティ・パスタとスパゲッティで一人で夕食をする。隣のテーブルでは職場仲間らしい若い女性陣に別のテーブルから男性が加わって、にぎやか。私は86年にサラリーマンを辞めたが、あのままであれば、こんな雰囲気だったのだろうな、っと、ちょっと感慨にひたる。

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