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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2003/02/05(水) NO.314号 

科学の先端をどう活かすか

 昨晩、旧科学技術庁の友人のお世話で、ナノテクノロジーの日本の第一人者をお二人お迎えして勉強会を開き、3人の国会議員ともども大いに刺激を受けた。
 
 独立行政法人「物質・材料研究機構」ノナマテリアル研究所の青野正和所長、三木一司ディレクターのお二人だ。バイオでは米国にかなり遅れをとってしまっていたが、ナノテクは日本にまだ分がある、と聞いている。そもそも「ナノテクノロジー」なる言葉も東京理科大の谷口教授が1974年に提唱したものだそうだ。
 
 「ナノ」とは大きさの単位で、ミリは1000分の1、マイクロは100万分の1、ナノは10億分の1。1ナノメータはDNAや水素原子三つ分の大きさだそうだ。「機能が生じる最小の単位」などの理由で大切な技術。ナノテクこそ「20世紀の科学を利用した21世紀の技術」で、情報技術分野、ライフサイエンス分野、新機能材料構築、環境・エネルギー分野など、あらゆる分野の底流を支える技術。今でこそ日本政府も「IT、ナノテク、エコ、バイオ」と、4分野への支援を明確にし始めているが、われわれ政治家は、もっとこうした分野への理解を深め、国家戦略としてさらに支援を強化すべき、と痛感した。金融全般やオールドエコノミー企業経営に力が戻る兆しがまだまだないだけに、こうした科学技術の最先端でもっともっと頑張ってもらうしか日本を救う道は拓かれないように思う。
 
 それにしても、青野先生がしみじみ言っていた日本の高等教育の問題点は、日本の社会全体を覆う問題でもあり、ここを解決しないと、明るい希望が見出せないな、と感じた。それは、ナノテクにはあらゆる知識が求められるが、日本ではたとえば大学の学部で物理学を勉強した学生が化学の大学院には進みづらい、という問題点だ。要は、日本中、どこに行っても「タコ壺」だらけだ、という問題点だ。日本をもっと柔軟な社会組織にしなければ力強い日本の再生はなかろう。

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