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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2003/11/16(日) NO.333号 

戦線を立て直し、改革促進しかない

 丁度一週間前の今日、私も引き続き衆議院議員として活動を続ける事ができるようになりました。多くの皆様に心から感謝です。

 自民党も民主党も、勝ったのか負けたのか分からない結果だ、との報道が多いが、与党三党で絶対安定過半数を確保したといえども、国民の心の「変化の角度・傾き」を考慮すれば、私はやはり自民党は負けたと考えるべきで、来年の参議院選挙、そして次回総選挙に向け、今から戦線を立て直すしかないと思う。すなわち、今回の選挙を通じて浮き彫りになった問題点をきちんと整理したうえで、国民の心に響くような改革を、一層大胆に、スピーディーに、エネルギッシュに推し進めるしかないだろう。それも、改革の道行きを国民に対してきちんと説明しながらだ。

 「失われた10年」を踏まえ、構造改革をしなければ日本の再生はない、と初めて問題の本質を正面から取り上げた小泉内閣なのだから、本来なら、自民党が40議席増やし、民主党が10議席減らしてもおかしくないはずだが、そうはならなかった。要は、自民党候補者が、国民の心の中の不満や将来不安をしっかり受け止めることができなかったと見るべきではないか。

 確かに、比例区ではたった+1%、7議席しか増やさなかった民主党に比べ、自民党は得票率で+7%、13議席増やして善戦している。しかし小選挙区では、得票率で+3%と僅かながらも増やしていながら23議席減らし、民主党が得票率を+6%増やす中で、33議席も増やしていることを見れば、自民党候補が、そこここで民主党候補に競り負けてしまったことが分かる。大胆な改革ができるのはどちらだろうか、と考えた選挙民が選んだのは、かなりの場合、残念ながら自民党候補ではなかったのだ。

 すぐにでも始まる来年度に向けた税制改革、来年度予算編成の中身で、自民党が今回の「マニフェスト選挙」で明らかになった問題点を踏まえ、国民に分かりやすい、大胆な改革をやっている、との確かなメッセージを伝えられなければ、まずは来年の参議院選挙は難しくなろう。しっかりしなければならない。