2004/02/08(日) NO.341号
同じ土俵に近づきつつある日英関係
昼過ぎに第20回日英21世紀委員会会合が終わる。本会議採決を控えた武見参議院議員と所用がある民主党の前原代議士は若干早めに退出。最後のセッションで「議長サマリー」の原案が配られ皆で議論。追って最終版を私のホームページに掲載する予定です。
今回は、英国側の参加者全般を見ても、セッションや夕昼食時のゲストスピーカーにしても、かなりレベルが高かった。ロンドン経済大学(LSE)学長で前金融サービス庁長官のハワード・デーヴィス氏、元欧州委員会副委員長のブリタン卿、エコノミスト誌のビル・エモット編集長、ピアニストの内田光子さんのご主人でもあるロバート・クーパー欧州理事会対外経済関係および共通外交安全保障政策担当事務総長等々。来年の日本での会合におけるゲストも相当考えないといけない。また、会場のブロケット・ホールという貴族の館も歴史と伝統文化を感じさせるすばらしい施設で、来年の日本会場は厳選の要。
最後の議長コメントで申し上げたことは、まず、会議を通じての議論のやりとりが極めて中味が濃く、日本側も物事をはっきり主張していたこと。英国側議長のピーター・マンデルソン下院議員も「日本が国際舞台での役割を本格的に担うようになり、日本国内で大きな変化が起きている事が発言にも表われていた」とコメントしていた。イラクへの自衛隊派遣が英国の日本を見る姿勢を決定的に変え、日本が自分たちと同じ土俵に上がりつつある、との認識を持ち始めていることを強く感じた。
私から、今回の議論がいつになく厚みのあるものになったのには、以下のような理由があろう、と述べた。
@日英の参加者の間で、今まで以上に共通の価値観を共有するようになっていること、
A政治の役割、企業統治、環境問題等々双方が多くの問題を共有するようになってきていること、
B国際舞台で両国が担うべき重要な役割を多く共有するようになってきていること、
C会議参加者のレベルも双方とも高かったこと、など。
日英それぞれが特別な関係を持つ米国が、しばしば一国主義的傾向に突っ走ることなどを両国がどのようにしてよりよい方向に持って行き、世界の安定と繁栄に結びつけていくのか。英国にとっての欧州、日本にとっての東アジア、という大陸とのつきあい方や、その地域での自らの位置づけをどう組み立てていくのか。日英両国が一緒になって取り組むべき大きな問題が沢山ある中で、この会議を通じた交流を今後も大事にしていきたい。
今回は、英国側の参加者全般を見ても、セッションや夕昼食時のゲストスピーカーにしても、かなりレベルが高かった。ロンドン経済大学(LSE)学長で前金融サービス庁長官のハワード・デーヴィス氏、元欧州委員会副委員長のブリタン卿、エコノミスト誌のビル・エモット編集長、ピアニストの内田光子さんのご主人でもあるロバート・クーパー欧州理事会対外経済関係および共通外交安全保障政策担当事務総長等々。来年の日本での会合におけるゲストも相当考えないといけない。また、会場のブロケット・ホールという貴族の館も歴史と伝統文化を感じさせるすばらしい施設で、来年の日本会場は厳選の要。
最後の議長コメントで申し上げたことは、まず、会議を通じての議論のやりとりが極めて中味が濃く、日本側も物事をはっきり主張していたこと。英国側議長のピーター・マンデルソン下院議員も「日本が国際舞台での役割を本格的に担うようになり、日本国内で大きな変化が起きている事が発言にも表われていた」とコメントしていた。イラクへの自衛隊派遣が英国の日本を見る姿勢を決定的に変え、日本が自分たちと同じ土俵に上がりつつある、との認識を持ち始めていることを強く感じた。
私から、今回の議論がいつになく厚みのあるものになったのには、以下のような理由があろう、と述べた。
@日英の参加者の間で、今まで以上に共通の価値観を共有するようになっていること、
A政治の役割、企業統治、環境問題等々双方が多くの問題を共有するようになってきていること、
B国際舞台で両国が担うべき重要な役割を多く共有するようになってきていること、
C会議参加者のレベルも双方とも高かったこと、など。
日英それぞれが特別な関係を持つ米国が、しばしば一国主義的傾向に突っ走ることなどを両国がどのようにしてよりよい方向に持って行き、世界の安定と繁栄に結びつけていくのか。英国にとっての欧州、日本にとっての東アジア、という大陸とのつきあい方や、その地域での自らの位置づけをどう組み立てていくのか。日英両国が一緒になって取り組むべき大きな問題が沢山ある中で、この会議を通じた交流を今後も大事にしていきたい。
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