2003/05/04(日) NO.321号
自分で考え、長期的視野での貢献を
駆け足で巡って来た今回のイラクおよびイランの旅路。最大の教訓は、やはり自分の足で歩き、自分の手で触り、自分の目で見、自分の耳で聞き、自分の口で味わい、自分の鼻で嗅がなければ真実は分からず、ましてや自分なりの判断はできない、ということを再確認したことだ。フセイン政権が崩壊した、と言っても、キルクークの近郊で、銃弾で撃たれ、焼け爛れたサダム・フセインの肖像がかかったモニュメントの前で、物珍しげに我々を取り囲んだ地元民に「サダムはどこだ?」と聞けば、「イラクだ!」と答え、「サダムは良い人か?」と聞くと皆が口々に「良い人だ!!」と目を輝かせて大声で答えていたことを思うと、イラク復興も容易なことではない。イラクにしてもイランにしても、私はまだまだ一部しか見ていないし、歴史的な考察も全く不十分。この地域と人々の今後を考えるには、過去を含め長期的視野を持って関わり、NGOなどを通じた活動も遠い先々を見据えた息の長いものでなければなるまい。
ひとつはっきりしていることは、イラクにおいて30年余り続いた政権が倒れ、これから全く新しい国作りをしなければならない、という事。それぞれの国にはそれぞれの民主主義があるはずだ。私達は、いわば海図なき新たな航海を始めるイラクの船出に当たって、有効なタグボートになれるかどうか、ということではないだろうか。引くにせよ、押すにせよ、将来の順調な航海につながるお手伝いをしなければならない。深く考えさせられることの多い旅だった。
ひとつはっきりしていることは、イラクにおいて30年余り続いた政権が倒れ、これから全く新しい国作りをしなければならない、という事。それぞれの国にはそれぞれの民主主義があるはずだ。私達は、いわば海図なき新たな航海を始めるイラクの船出に当たって、有効なタグボートになれるかどうか、ということではないだろうか。引くにせよ、押すにせよ、将来の順調な航海につながるお手伝いをしなければならない。深く考えさせられることの多い旅だった。
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