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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2005/06/11(土) NO.403号 

真の自立と社会参加を目指して(6月11日)

 約500人の参加者を得て、第17回フォーラム21「自立と社会参加ーー新たな助け合いを目指して」を松山市内にて開催する。目下国会審議中で、障害者の生活に大きな変化をもたらすであろう障害者自立支援法案、障害者雇用促進法改正案の2法案を中心に、厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課長の村木厚子氏、愛大附属病院中央診療施設医療福祉支援センターの櫃本真聿(ひつもと しんいち)副センター長と3人でパネルディスカッション。その後フロアーから沢山の意見を頂く。

 自民党主催のタウンミーティングでもいつも感じられることだが、障害者の皆さんが、国は自助や自立、就労などを唱えながら、実際には財政事情を理由に障害者を突き放そうとしているのではないか、と受け止めておられるように感じることがあるが、今日もその感を強くした。しかし、私たちはそのようなことは許すつもりは一切ない。むしろ、受けられるサービスの地域格差を解消し、全国どこでも障害者が質の良いサービスを均しく享受でき、精神障害者のように支援費制度を利用できないといった不公平もなくす、というのが真の狙いだ。今回サービス対象からはずれた難病患者等への対応も考えていくつもりだ。村木課長が言っておられたように、もし今回の改革をせずに現行制度をそのままほっておけば、新たにサービス提供を求める障害者には「ゴメン」と言って断らざるを得なくなるか、全障害者へ、極めて薄いサービス提供をするしかないはずだ。

 仮に2法案が国会で成立しても、負担能力をどこまで個人単位で見るかなど、具体的な基準は政令、省令で今後決まる。我々は事前に政・省令を自民党内で検討対象とする、と明言している。負担の増加とサービスの質低下を懸念する声にしっかり耳を傾け、真の自立と社会参加が可能となるような制度改革を目指さねばならない。

■活力ある地域創造の為の「まちづくり」■

 愛媛県商店街まちづくり協議会連合会にて「まちづくり3法の見直しについて」と題し、一時間講演。この問題に関して自民党内では、甘利明代議士を座長に、私も幹事の一人としてここ半年ほど鋭意検討を重ねてきており、現状の問題点とその原因、並びに今後の見直しの方向性がかなり明らかになっている。

 現状分析の要点は以下の通りか。
@「まちづくり」の発想自体は正しかった。
Aしかし「大規模小売店舗」 vs.「商店街」との対立構図は建設的ではなかった。
B「まちづくり3法」は、様々な点で良いまちづくりのためには「抜け道」の多い法律だった。
Cそのため、欧米に比べ、日本はまちづくりに最も野放図な国になってしまった。

 今後は、居住者、消費者の視点を中心に据え、まち全体の活性化、賑わいの回復、住民の幸せの観点から、制度の大幅見直しを行い、市町村、都道府県の役割も一層明確にしていかねばならないだろう。

■今年もホタルを楽しむ■

 夜、妻と妻の両親と共に、毎年楽しみにしている、旧広田村(現砥部町)高市のホタルを見に、いつも一緒に行く友人を誘い、車を飛ばす。田植えが終わったばかりの田んぼの暗い畦道を歩いて小川の橋の上に立ち、ホタルを探す。9時過ぎでやや遅いせいか、いつもよりホタルの数が少ない。懐中電灯でホタルのいそうな藪を「起きろ!」と言いながら照らすと、なんと沢山のホタルが舞い上がる。蛙の大合唱の中、幻想的な景色を今年も楽しむ。