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やすひさの独り言 Yasuhisa's Soliloquy 今一番伝えたい考えや想いをお伝えいたします

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2005/12/06(火) NO.417号 

会議と平行した2者会談でもネットワーク拡大(12月6日)

4日(日)の午後4時、ウィーンに到着。うっすら雪化粧。車で飛ばすこと約3時間半、国境を越えてスロベニアの首都リュブリャーナに着く。9時半からルーペル外相主催夕食会に参加。韓国のパン・ギムン外相と隣り合わせで、日韓関係などについて良い意見交換ができた。

 昨日朝9時半より、会議が始まる。スロベニア独立後最大のイベントだけに、66の国と国際機関から大勢が参加する。私は二日目の午前中、全加盟国の後、パートナー国として日本政府を代表して演説。「人間の安全保障」と相通ずる OSCE の「包括的安全保障」の考え方の重要性、ARF などアジアのフォーラムと OSCE の対話促進の必要性、さらに欧州とアジアの安全保障について、相互理解を一層深めることを唱える。同時に、中央アジアや西バルカンへの日本としての関心も紹介した。

 会議と平行し、二日間で2国間会談を7つ行い、ネットワークを広げる。韓国、カザフスタン、ウズベキスタン、アイスランドとはそれぞれの外務大臣と会談。イタリア、スロベニアとは外務次官、OSCE は事務局長と会う。

 韓国とは、日韓関係改善の方策について率直に意見交換をするとともに、北朝鮮問題、東アジア共同体構想など、広汎な問題につき良く協力することで一致。会議を通じても何度となく会話を交わす機会を得、わだかまりなく話し合える良い関係を構築できた。

 一方、カザフスタン、ウズベキスタンとは、「中央アジア+日本」対話の再会で一致、協力関係を一層緊密化することとなる。特にウズベキスタンについては、同国で起きた今春のアンティジャン事件以来欧米との関係が悪化しており、私からの率直な問いかけに対し、ガニエフ外相が同事件の実態説明行った。

 会議の合間を縫い、リュブリャーナ市内の小高い山の上にあるお城に登り、市内を眺望する。また、リュブリャーナ大学文学部にある日本研究講座も訪れ、日本語を教えている日本人とイタリア人の講師から説明を受ける。全員女性だ。約200名の学生が日本語講座に登録しているそうだ。スロベニアの学生さん達が日本への関心を持ってくれて、嬉しい。

 夕方6時半の便で、空路ブリュッセルに飛び、到着後、日本政府 EU 代表部事務所にて翌日の EU 並びに NATO 関係要人との面談に備え、勉強会。